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屋内の地図は天井にアリ? LiDARを5つ搭載するパナソニックの自律搬送ロボの安全性:サービスロボット(1/3 ページ)
パナソニックは2019年6月21日、技術セミナーを開催し、病院などで活躍する自律搬送ロボット「HOSPI」の技術力について紹介した。
パナソニックは2019年6月21日、技術セミナーを開催し、パナソニック プロダクションエンジニアリングが展開する自律搬送ロボット「HOSPI(ホスピ)」の技術力について紹介した。
自動搬送ロボットの歴史
パナソニック プロダクションエンジニアリング(PPE)は、パナソニック全社の生産技術やノウハウをパナソニック社内の工場に展開する役割を担う。さまざまな生産技術を担う中で、これらのノウハウの一部を外部に販売する新規事業やインキュベーションなどの役割も担うようになり、この流れで開発を行ったのが病院内搬送ロボット「HOSPI」である。
1998年から企画を開始し、2004年には病院搬送ロボットとしての初代「HOSPI」を開発した。松下記念病院と共同開発を進め2006年には血液検体検査群制御全自動搬送ロボットの24時間無人運転を実現している。2013年からはPPEが展開する現在の体制となっている。
パナソニック プロダクションエンジニアリング 新規事業開発センター ロボティクス事業推進室 部長の内山博之氏は「病院では人手不足が深刻化しており、HOSPIは薬剤や検体を看護師や検査技師に代わって搬送する役割を担う。現体制で2013年に商品化した後、5つの病院で15台が稼働している。完全自律走行で稼働しているが、現在まで7年間で事故はまだ1件もない」と安全性について強調する。
パナソニックの自律搬送ロボット「HOSPI」が自律走行する様子。地図にない障害物(棒)を急に設置しても自律的に避けて走行することが可能(クリックで動画を再生)
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