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いまさら聞けないLPWAの選び方【2019年春版】産業用ネットワーク技術解説(2/3 ページ)

製造業をはじめIoT活用への取り組みが進む中で、IoTに最適な通信技術であるLPWA(省電力広域ネットワーク)に注目が集まっている。一口でLPWAと言っても、さまざま通信規格があるためどれを選んでいいか分かりにくい。本稿では、LPWAを中心にIoT向け通信の選び方について解説する。

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IoT向け無線通信の選び方、基準は3つ

 多くの通信規格、そして事業者の登場によって選択肢が増えたIoT向け無線通信ですが、それらを選ぶ際に考慮していただきたい基準が3つあります。

 1つ目は、通信可能なエリアです。カバレッジとも言われます。どんなに優れた通信技術だったとしても、使いたい場所でつながらないのでは意味がありません。

 2つ目は、電力と通信速度のバランスです。消費電力と通信速度は比例します。エリアの広がりとともに使える場所も増えるわけですが、使いたい場所で電力供給が得られるとは限りません。

 最後の3つ目は、構築/運用コストと収益のバランスです。技術的に使えたとしても、収支のバランスが合わなければ「使えないIoT」となってしまいます。

IoT向け無線通信の選び方には3つの基準がある
IoT向け無線通信の選び方には3つの基準がある(クリックで拡大)

選び方の基準の前に、無線通信を構成する要素と運営主体を確認しよう

 これら3つの選び方の基準を解説する前に、無線通信を実現するために必要な要素を確認しておきましょう。デバイスからクラウドまでを無線でつなげるためには、「アクセスポイント」「バックホール」「コアネットワーク」の3つの要素が存在しています。近距離無線のようにコアネットワーク相当が無い場合もありますが、一般的にはこれら3つの要素で構成されることがほとんどです。また、これから新たに出てくる技術にも対応できるであろう考え方になります。

無線通信を構成する要素と運営主体
無線通信を構成する要素と運営主体(クリックで拡大)

 アクセスポイントは、いわゆる基地局です。選び方の1つ目に挙げた「通信可能なエリア」に特に影響する重要な要素です。

 バックホールは、アクセスポイントと、後述するコアネットワークをつなげる通信回線です。光回線のような有線が一般的ですが、3G/LTEやWiMAXのような高速の長距離無線通信が利用される場合もあります。利用者側からは意識されることはありません。

 コアネットワークは、ルーターやゲートウェイのような位置付けです。プロトコル変換やルーティングなどを行い、ユーザーのアプリケーションとのデータ送受信を担います。アプリケーションの開発者は特に意識する必要がある要素です。

 また、これらの要素は、通信の規格や提供事業者の形態によって、運営主体が事業者、自営と分類できますが、これは選び方の最後に挙げた「コストと収益のバランス」に影響します。

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