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変わりゆくクルマのインテリア、JAID「1kg展」の3Dプリント作品が示すその先:JAID 1kg展 レポート(2/3 ページ)
国内自動車メーカー7社のインテリアデザイナーが参加するJAIDが2019年1月12〜25日にかけて3Dプリント作品の展示会「1kg展」を開催した。CASE時代を迎え、人とクルマの間にあるインタフェースでもあるインテリアは、エクステリア以上に大きく変わろうとしている。1kg展ではどのようなインテリアの未来が示されたのだろうか。
4D Flower
3Dならぬ4Dという表記が目をひく。この作品では、3Dプリンタで出力された花が蕾から開花して散るまでという、時間の経過に伴う形状変化を盛り込み表現している。立体の3Dに時間軸が1つ加わることで“4D”になっているのだ。
仕組みとしては、熱によって形状が変化する特性の樹脂を、時間の経過と加熱具合を調整することで表現している。展示会場では、蕾状態、開花状態、花弁が落ちた状態で、3本の花で展示されていた。せっかくなのでリアルで変化状態が見られるとよかったが、これは万が一の火災などの事故を考慮した中で選択された展示方法だったようだ。
みんな1kg
こちらは「もしも生き物の重さが全て1kgだったら」という発想でサイズを比較して見せる作品だ。人体模型は作者の身体を3Dスキャンしたものとのことで、これを1kgとするにはスケルトンにする必要がある。一方で人体模型の足元にあるうさぎは、1kgの重量で3Dプリントによって表現されても、リアルなうさぎとほぼ乖離がない。展示にはもう1つ遊びが仕掛けられ、備え付けられているタブレット端末を人体模型に向けると、重量が1kgの巨大なトンボが映し出される。
日頃意識していないものを1kgという基準でそろえて眺めてみるのも、なかなかに新鮮だ。
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