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新時代の3D設計環境「xApp」、設計をクラウドで完結する時代は来るのかSOLIDWORKS World 2019(2/2 ページ)

メインストリームCADユーザーから古くより支持を集めてきたSOLIDWORKSと、クラウドの長所をフルに生かし新時代の設計環境として期待されるxApp。未来の設計環境はクラウドサービスへ突き進むのか。ダッソー・システムズでxApp製品を統括するStephen Endersby氏に、xAppの概要や戦略、デスクトップのSOLIDWORKSとのすみ分けなどを聞いた。

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デスクトップのSOLIDWORKSはこれからも提供を続ける

――デスクトップで動作するSOLIDWORKSは将来的にどうなるのでしょうか? SOLIDWORKSもクラウドに移行する計画はありますか?

Endersby氏 一定のユーザーはデスクトップを使い続けたいというニーズをやはり持っているため、デスクトップのSOLIDWORKSも提供を継続する。デスクトップのSOLIDWORKSとxAppの両方を利用する顧客はこれから増えていくのではないか。


SOLIDWORKS 2020では図面に関する機能などが強化される(クリックで拡大)

――xDesignとデスクトップのSOLIDWORKSとのすみ分けはどうなるのでしょうか?

Endersby氏 デスクトップのSOLIDWORKSが提供する全機能をxDesignがカバーすることはない。ホビーイストのレベルや金型設計といった業務であれば、xDesignの提供機能でカバーできるのではないか。

――xDesignやxShapeに続き、今後のxApp製品の展開を教えてください。

Endersby氏 デスクトップのSOLIDWORKSではできないこと、例えばレンダリングやリバースエンジニアリングなどの機能を追加したい。xAppシリーズは全てクラウドで動作するが、デスクトップのSOLIDWORKSとの連携も深めていく。

 現時点のxAppでは、シミュレーションを行うことができない。しかし、(ダッソー・システムズのCAEシステムである)SIMULIAをxAppファミリーに加えてくれと社内で依頼はしている。シミュレーションとクラウドコンピューティングは完璧な組み合わせと考えているためだ。

取材協力:ダッソー・システムズ

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