「仕事力」に効くのは野菜や果物、「やる気」は現場のロールモデル:製造業派遣労働者を対象にしたライフスタイル実態調査(2/3 ページ)
製造業の派遣労働者を対象としたライフスタイル実態調査「モノづくりの現場での、派遣という働き方白書」をUTグループが発表。派遣労働者のパフォーマンスを最大限発揮させ、仕事のやる気を起こさせるヒントが白書から垣間見ることができる。
「仕事のパフォーマンス」に効くのは野菜や果物の摂取
「仕事のパフォーマンス」に関わる要因ではOFFタイム(寒色系)のバブルが大半を占めている。特にストレスのチャートでは見られなかった「野菜・果物摂取」が一番大きくなるなど、食生活が仕事のパフォーマンスに大きく影響しているのが分かる。
今回の調査に携わったCampus for Hの石川善樹氏は「野菜や果物を摂取していない人は、炭水化物中心の食生活になっていると思われる。そうすると血糖値の乱高下が起こりがちになるので眠気などで仕事に集中できなくなり、パフォーマンスも下がるのでは」と分析する。
その他の要因としては、ストレスのチャートと同様に「肩こり・腰痛での業務支障」が大きくなっている他、「休日に家族友人と過ごす」のバブルも大きくて色が濃い。
「毎日の食事に野菜や果物を取り入れ、休日は家族や友人と過ごすといったライフスタイルがパフォーマンスに影響するという考えは、スポーツの世界などでは一般的となっている」(石川氏)
仕事に対する活力や熱意、没頭している状態を表す「ワークエンゲージメント」では、休日を仕事関連の学びや活動に充てることが“仕事のやる気”に関連するという結果が得られている。また注目は、ワークエンゲージメントには「ロールモデル」の存在との関連が大きいという結果で、特に派遣先でのロールモデルが重要であることが見て取れる。
「尊敬したい、まねしたい、頼りがいがあるというロールモデルが派遣先にいるかいないかが、ワークエンゲージメントに強く関わっていることが興味深い」(石川氏)
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