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豊富なデータ量と多様な機能を備える無機材料データベース「AtomWork-Adv」提供メカ設計と試作

物質・材料研究機構は、無機材料データベース「AtomWork-Adv」の一般向け有償サービスを開始する。現在無償公開中の「AtomWork」と比べてデータが新しく、データ量は約3〜5倍。多様な機能やダウンロードなど利用環境も充実している。

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 物質・材料研究機構(NIMS)は2018年5月15日、無機材料データベース「AtomWork-Adv(アトムワーク・アドバンスト)」について、一般向けに有償サービスを提供すると発表した。提供開始は同年5月28日から。利用料金は、例えばシングルライセンス(1ユーザー)の場合、年間15万円(税別)となっている。

 AtomWork-Advは、これまでは非公開だった物質・材料データベースだ。2014年までに公開された文献から収集した結晶構造データ約27万4000件、X線回折データ約49万6000件、特性データ約29万8000件、状態図データ約4万件を収録。現在、無償で公開している「AtomWork」と比べて約3〜5倍のデータ量となる。

 これまでAtomWorkのデータは更新されておらず、利用できる機能も限定的だった。一方、AtomWork-Advでは、多様な検索機能、材料マトリクス機能、特性チャート機能、収録データのダウンロード(ダウンロード数に制限あり)など、充実した利用環境が整備されている。AtomWork-Advの利用により、データ駆動型の材料開発における利便性が向上する。

 NIMSは、2018年度中に2015〜2016年の文献から収集したデータを反映してAtomWork-Advを更新し、今後は継続的にデータを追加更新していく。

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