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3D CADでの設計の肝はボトムアップとトップダウンママさん設計者は元2次元信者【後編】(2/3 ページ)

かつて2次元信者だったママさん設計者は、一体何がきっかけで3Dに覚醒したのか? 3D CAD導入による環境の変化と得られたメリットを交えてお話しながら、「3D化推進」の在り方について一緒に考えてみましょう。今回は、後編です。

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ママさん流、トップダウン設計とボトムアップ設計

 つまり、当初の私のように、ポンチ絵の構想から2次元CADで組立図を描いて、寸法と形状を確定してからさらに3D CADでもうひと手間かけて部品モデリングとアセンブリーするということは、ボトムアップ設計モドキの、ムダで効率の悪いトップダウン設計ということになるわけで、その壮大なる手間と時間のムダにようやく気づいたわけです。


ママさん流、トップダウン設計とボトムアップ設計

 SOLIDWORKSでは、1つの部品ドキュメントの中に複数のソリッドボディー、サーフェスボディーを作ることが可能です。


1つの部品ファイルでソリッドやサーフェスが混ざった状態で作業する

 さらにこれらを足したり引いたり、重複部分を取り出したり出来ますし、部品の挿入も出来ることが分かりました。

 「ああ、そうだったんだ。部品ドキュメントって、単品のモデルを作るだけの場所じゃなかったのね。だったらもうあんまり難しく考えず、この機能を使って部品ドキュメントの中である程度の作業をやってしまえばいいじゃないか」と考えました。


組み合わせコマンド

 「タテ×ヨコ×奥行き」のイメージのまま全体の枠組みを描いておいて、その中に機構の部組み(モジュール)のエリアを作り、これらを部品ドキュメントの中でアセンブリー化しておきます。その後、各モジュールの細部を個別に呼び出して作り込んで、最終的にアセンブリードキュメントの中で組み立てて整えるという、トップダウンとボトムアップのコンビネーション設計に落ち着きました。このやり方が正しいかどうかはともかく、己の行いを恥じて早いとこ3Dだけの設計に転換したかった私にはしっくりきたのです。

ママさんが2次元から脱するまでのまとめ

 ここまでの道のりで得た気付きを2次元CADと3D CADの違いとしてまとめてみました。


(筆者セミナー資料より)

 2次元で設計していた頃、設計が終わって加工屋さんにそれぞれ出図して、上がってきた部品を組み立てていくと、「どうして…どうしてこうなった……!(泣)」と言いたくなるような、つまらないレベルでの干渉が発覚。揚げ句に追加工だの再作だのと余計なコストがかかることもしばしばありました。それで納期に遅れて赤字になってしまってもそれは全部自分のせい。誰のことも責められないから余計にヘコみますよね。

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