2017年度は活況だった転職市場、2018年度はどうなる?:MONOist×JOBS 転職市場動向
技術者の転職市場を毎月レポートする「MONOist×JOBS 転職市場動向」。今回は、2018年度の技術者転職市場についてお話しします。
本記事は技術者のための転職サイト
「E&M JOBS」からの転載です。
2017年度は半導体・自動車を中心に活況
2017年度の技術者の転職市場を振り返ってみると、これまでに比べて中途採用が活発に行われた1年となりました。特に活況だったのは、2月、3月の市場月報でも取り上げた半導体業界と、電気自動車や自動運転の開発に力を入れている自動車業界。市場の拡大や技術の発展にともなって技術者のニーズが増し、多くの企業が中途採用を積極的に行いました。
こうしたことから、2017年度は異業種や異職種への転職もかないやすい状況でした。工学部卒業後アパレルショップで働いていた半導体業界未経験の方が、半導体製造装置のフィールドエンジニアに転職したケースも。技術者が不足しているからこそ、多くの方が「学生時代に学んだ経験を生かしたい」「これまでとは違う仕事がやってみたい」という希望をかなえました。
2018年度はさらに中途採用を強化、もっとハードルが下がる……?
技術者の転職市場は、2018年度も活況が続く見込みです。自動車業界や電機業界、半導体業界を中心に、多くの企業が17年度よりも多くの中途採用を行う予定です。完成車メーカーでは、ホンダが前年度比18.6%増の700人、三菱自動車が前年より3割多い300人を中途採用すると発表しています。総合電機メーカーも採用は引き続き活況で、中途採用人数を前年度から10%増やす計画の企業もあります。
2017年度に計画通り技術者を中途採用できなかった企業は、その分2018年度の採用を増やす可能性が大。計画通りの人数を確保するために、少しずつ採用ハードルを下げていくことが予想されます。このため、異業種・異職種への転職など「ちょっと難しいかな……」という仕事に挑戦したい方にとってはチャンスの年となるでしょう。
市場が活況だからこそ、転職のタイミングを見極めるのが重要。採用ハードルが下がるのを待てば、憧れの企業ややりたい仕事に転職できるチャンスもある一方、やはり人気の求人には多くの技術者が応募するので、出遅れるとすでに採用枠が埋まっていた、ということになりかねません。
E&M JOBSでは、ご希望やご経験を伺いながら、あなたにベストな転職のタイミングを提案します。「自分に合った求人があるのか知りたい」「今転職すべきか分からない」という方でも、ぜひお気軽にご相談ください。
関寺 庸平
技術職専門のコンサルタント。電気・電子・機械系技術者への支援で実績を築いている。コンサルタントに転身する前は上場メーカーで設備関係の技術営業をしていた経験から、技術者のキャリアに詳しい。転職希望者への丁寧な対応が持ち味。趣味は釣り。
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