三菱電機のFAシステム事業、2025年度に売上高1兆円の生産体制を構築へ:FAニュース(2/4 ページ)
三菱電機がFAシステム事業の戦略について説明。同事業の2017年度売上高は、自動化やIoT化に向けた国内外の旺盛な設備投資需要を受けて好調で過去最高を更新する見通し。中長期の事業目標として2025年度の売上高を9000億円以上するとともに、生産能力としては2025年度時点で売上高1兆円の体制を整備するとした。
2017年度は初めて海外比率が50%以上に
三菱電機のFAシステム事業は、シーケンサーやHMI(表示器)などの「コントローラー機器」、ACサーボやインバーター、CNCなどの「駆動制御機器」、放電加工機やレーザー加工機、ロボットなどの「メカトロニクス製品」、三相モーターやギヤードモーターなどの「回転機器」、遮断器や省エネ機器などの「配電制御機器」から構成されている。中核となるのが駆動制御機器であり、ACサーボやインバーター、CNCの3つで事業売上高の半分に達するという。宮田氏は「特に、ACサーボとインバーターをはじめとする機器間の連携で高い評価をいただいている」と強調する。
先述した通り、2017年度の売上高は、4〜12月までの3四半期で前年度比23%増となる5100億円となった。地域別では、中国、韓国、台湾が、製品別では駆動制御機器がけん引。分野別では、自動車部品を含めた自動車、ディスプレイパネルを含めたスマートフォンがそれぞれ売上高の約20%を占めるなど好調で、装置向けを含めた半導体も堅調だった。
中国、韓国、台湾をはじめ海外が好調だったこともあり、2017年度売上高の海外比率は52%となる見込み。同事業として初めて海外比率が50%を超えることになる。「国内向けのうち約半分は、装置に組み込まれて海外で利用されることになる。これを入れると、70%以上が海外ということになる」(宮田氏)という。
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