検索
連載

今ここにない製造業の将来像、「IVI未来プロジェクト」が目指す4つの革新IVI公開シンポジウム2018春(2)(2/3 ページ)

IVIは、2017年度の取り組みの進捗状況と2018年度の方向性について紹介する「IVI公開シンポジウム2018-Spring-」を開催。本稿では2017年度新しく開始した「IVI未来プロジェクト」の4つのプロジェクトについて紹介する。

Share
Tweet
LINE
Hatena

異種環境差を埋める「緩やかなエッジOS」

 「緩やかなエッジOS」は、工場内の製造設備間でのバラバラなデータ仕様の差を吸収しセキュアにデータが流通できる世界を実現するために、これらの環境差を吸収するエッジOSの提供を目指すプロジェクトである。

 この「緩やかなエッジOS」を活用することで、異なるメーカー間で設備データを容易に収集可能になる他、簡単な操作でオープンデータやクローズデータを選択して暗号化することなどが可能となる。オープンコミュニティーであるIVIで会社間データ伝送に必要な要件を公平な視点でオープンに規定することにより実現可能とするという。価格についてはシステムタイプで年間300万円、USBタイプで1個20万円程度を想定しているという。

photo
「緩やかなエッジOS」でIVIが実施する優位性(クリックで拡大)出典:IVI

 事業化のステップとして、IVIで方針を策定し新組織でパッケージソフトウェア化。ユースケース作りにより利用企業を増やし、最終的に製造業プラットフォームに導く計画を描く。

photo
「緩やかなエッジOS」の事業化ステップ(クリックで拡大)出典:IVI

モノづくりのノウハウを買い取る「モノづくりデータバンク」

 IoT化によりセンサーデータが大量に収集できるようになり、匠の技のデジタル化などが進行する。「モノづくりデータバンク」では、そのデータを自社内だけで活用するのではなく、外部にも提供できるようにし、新たなビジネスモデルの基盤となることを目指すプロジェクトだ。

 ユースケースとしては、まず自社で使わなくなったモノづくりのノウハウを電子化し、蓄積し売るような場合が想定される他、モノづくりのベストプラクティスが流通することで生産性と品質を簡単に高めることが可能となる。さらに後継者育成の時間の短縮化や、モノづくりのノウハウを生み出して売る専門の“YouTuber”的モノづくり職人の誕生などもあり得るとしている。

photo
「モノづくりデータベース」のビジネスモデルとステークホルダー(クリックで拡大)出典:IVI

 事業計画としては、2019年度に実証実験を経て事業体を設立し、2021年度に事業運営を開始することを想定するという。

photo
「モノづくりデータベース」の事業化計画(クリックで拡大)出典:IVI

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る