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化学物質の使用量を低減した皮膚感作性試験代替法を開発医療機器ニュース

富士フイルムは、従来比約100分の1の化学物質の使用量で、高精度に皮膚感作性を評価する皮膚感作性試験代替法「Amino acid Derivative Reactivity Assay(ADRA)」を開発した。従来方法よりも、高精度に化学物質の皮膚感作性を評価できる。

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 富士フイルムは2017年11月20日、従来比約100分の1の化学物質の使用量で、高精度に皮膚感作性を評価する皮膚感作性試験代替法「Amino acid Derivative Reactivity Assay(ADRA)」を開発したと発表した。妥当性検証試験により、従来方法よりも高精度に化学物質の皮膚感作性を評価できることを確認している。

 皮膚感作性とは、化学物質が皮膚と接触することでアレルギー反応が起こり、炎症(かぶれ)を引き起こす現象。現在、皮膚感作性試験代替法の1つとして、反応試薬にペプチドを使う「Direct Peptide Reactivity Assay(DPRA)」が一般的に用いられている。しかし、DPRAはペプチドを検出する感度が低く、化学物質とペプチドを大量に調製する必要があった。

 ADRAは、反応試薬として、紫外線による高感度検出が行えるナフタレン環を持つ新規アミノ酸誘導体を採用。検出感度が高い反応試薬を用いることで、化学物質の使用量を大幅に低減した。また、反応液中でも化学物質が析出することなく、高精度に皮膚感作性を評価できる。

 妥当性検証試験では、試験結果がさまざまな状況下で一定であることを示し、皮膚感作性を高精度に評価できる皮膚感作性試験代替法であることを確認した。同社は今後、ADRAのOECD(経済協力開発機構)テストガイドライン収載を目指すという。

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出典:富士フイルム

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