「入社前の情報収集が足りなかった」と20代転職経験者の3人に1人が後悔:キャリアニュース
プレシャスパートナーズが、20代を対象とする「転職活動に関する調査」の結果を発表。3人に1人が「入社前の情報収集が足りていなかった」と後悔していた。転職活動時に知りたい情報は「給与などの待遇・福利厚生」が最も多かった。
就職、転職支援サイト「アールエイチナビ」を運営するプレシャスパートナーズは、2017年10月27日に「転職活動に関する調査」の結果を発表した。
調査対象は、20代の転職活動経験者500人。「過去の転職活動において後悔したこと」を尋ねたところ、「入社前の情報収集が足りていなかった」が36.4%と最も多かった。続いて「納得しないまま入社をしてしまった」(17.8%)、「仕事内容・業界に引かれて入社をしてしまった」(17.6%)となっている。
「転職をしたホンネの理由」は「労働時間・環境が不満だった」(39.0%)が最多。次いで「経営者、上司・同僚との人間関係がうまくいかなかった」(18.8%)、「給与などの待遇が悪かった」(15.8%)が上位に挙がっている。
次に「前職の在籍期間」を尋ねた。その結果「1年〜3年未満」(48.8%)が最も多かった。「1年未満」(18.2%)と合算すると、3年以内に退職をした人が7割近くになる。在籍期間が「5年以上」という回答は、9.4%と1割未満だった。
転職活動時に知りたい情報は「給与などの待遇・福利厚生」
「転職活動時に最も知りたい情報」は「給与などの待遇・福利厚生」(30.4%)が1位だった。2位が「働く社員の声」(25.0%)、3位は「会社の雰囲気」(23.2%)だった。
「転職活動時に利用したサービスや取り組み」は「転職サイト」(47.4%)がトップ。「コーポレートサイト」(41.2%)や「人材紹介」(30.8%)との差は少なく、転職活動の手法に大きな差はなさそうだ。
「転職サイトの情報で不足していると感じられる項目」については、最多の56.8%が「一緒に働くメンバーの情報」と回答している。続いて「勤務時間・残業時間」(48.4%)、「仕事内容」(39.6%)という結果だった。
転職希望者が求めるこれらの情報は、主流の転職サイトでも不足しており、情報不足のまま転職することで入社後にギャップが生じ、雇用のミスマッチにつながっていることが考えられる。情報を発信する企業側にも、社員の声を自社サイトに掲載するなどの努力が求められる。
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