スポーツセダンに高度運転支援技術を、自動運転時代のスバルらしさ示す:東京モーターショー 2017
SUBARU(スバル)は「第45回東京モーターショー 2017」において、高度運転支援技術を搭載したスポーツセダンのコンセプトモデル「VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」を世界初公開する。
SUBARU(スバル)は2017年9月25日、「第45回東京モーターショー 2017」(プレスデー:10月25〜26日、一般公開日:10月28日〜11月5日)において、高度運転支援技術を搭載したスポーツセダンのコンセプトモデル「VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」を世界初公開すると発表した。プレスデー初日には、台数限定で発売するSTIのハイパフォーマンスモデル2車種の抽選販売方法についても告知する。
VIZIV PERFORMANCE CONCEPTは、自動運転技術の普及期に向けてスバルらしいドライビングの世界観を示すもの。運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」を核とした高度運転支援技術を、運転を積極的に楽しみたくなるスポーツセダンに搭載する。
VIZIVは「Vision for Innovation」(革新のための未来像)を語源とする造語で、2013年のジュネーブモーターショー以降、さまざまなコンセプトモデルに冠してきた。
東京モーターショー 2017のプレスデー初日となる2017年10月25日には、STIのハイパフォーマンスモデル「S208」「BRZ STI Sport」の仕様の詳細と販売方法を発表する。S208は「WRX STI」をベースに、スバルとモータースポーツ統括会社のSTIがエンジンや足回りを専用開発した。2015年発売の「S207」から、エンジン出力や加速性能を向上するとともに、カーボンルーフの採用によって低重心化を図った。「Sシリーズ史上最高の性能と質感を実現した」(スバル)。S208の販売台数は450台限定となる。
BRZ STI Sportは、特別外装色を採用した「クールグレーカーキエディション」を100台限定で販売する。スバルとSTIの共同開発により、ボディー剛性の向上や専用チューニングの足回りを採用することにより、意のままのハンドリング性能や、最上級モデルとしてふさわしい上質な乗り味を実現した。STI Sportはカタログモデルの最上級グレードで、「レヴォーグ」では購入者の半数が選択した。
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