社会人の厳しさを感じた新入社員の8割以上が「能力・スキル不足」を実感:キャリアニュース
マイナビが「2017年マイナビ新入社員意識調査〜3カ月後の現状〜」の調査結果を発表。社会人になって厳しさを感じたと61.4%が回答し、厳しさを感じた理由として、81.8%が「能力・スキル不足を実感したとき」を挙げた。
マイナビは2017年7月27日、「2017年マイナビ新入社員意識調査〜3カ月後の現状〜」の調査結果を発表した。
調査対象は、同社が提供する新入社員研修フォローアップ講座に参加した各企業の新入社員1623人。まず、社会人になってどう感じたかを尋ねたところ、想像していたよりも/想像していた通り、を合わせて61.4%が「厳しかった」と回答した。
社会人の厳しさを感じた理由は「能力・スキル不足」で過去最高
次に「厳しかった」と回答した人に、「社会人になり厳しかったと感じたときはどんなときですか」と尋ねた。その結果、81.8%が「能力・スキル不足を実感したとき」と回答し、過去最高の結果となった(前年比5.2pt増)。続いて、「仕事内容が困難だと感じたとき」(37.2%)、「人間関係の困難さを感じたとき」(35.3%)となっている。売り手市場だった今年の新入社員は、採用活動時に高い評価を受けた経験が多いため、仕事の場で社会人としての能力やスキル不足を実感し、自信をなくしていることがうかがえる結果となった。
入社後、この会社に入社してよかったと思ったことがあるかという質問に対しては、「はい」が90.2%を占めた。
次に「はい」と回答した人に、入社してよかったと感じたのはどんなときかを尋ねたところ、トップは「上司・先輩に恵まれたと感じたとき」(48.3%)だった。男女別に見ると、ともに1位は全体と同様「上司・先輩に恵まれたと感じたとき」(男性43.4%/女性55.8%)。2位は男女で大きな違いがあり、女性は「褒められたとき」(44.7%)が2位だったが、男性は4位(28.8%)となっている。男性の2位は「給料をもらえたとき」(37.4%)で、これは女性では5位(34.7%)だった。
「入社後どのようなことにギャップを感じましたか」という質問では、「思っていたより自由に仕事ができる」(23.4%)がトップとなった。続いて、「給料が思ったより少ない」(21.9%)、「思っていたより教育を受けられている」(20.9%)という結果だった。
また、実際に仕事をしてみて、今、自分に不足していると感じる能力を尋ねると、最も多かったのは「計画力」(34.7%)で、次が「主体性」(27.3%)だった。新入社員は、持っていたイメージ以上に自分の裁量で仕事をしなければならないと感じており、自身で計画し、主体性を持って働くことを求められる状況に戸惑っているようだ。
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