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有機ELで4つ目の表示デバイス、テレビ生産が変わること変わらないことメイドインジャパンの現場力(10)(3/5 ページ)

パナソニックは2017年5月から有機ELテレビの国内生産を開始した。栃木県宇都宮市にあるパナソニック アプライアンス社 テレビ事業部 モノづくり革新センターで、国内向けと台湾向けのテレビ生産を行う。同時に生産ノウハウを海外拠点に提供し、欧州やマレーシアでの有機ELテレビ生産の立ち上げを支援する。モノづくり革新センターの取り組みを紹介する。

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日産240台の組み立て生産体制

 基板実装ラインで完成した基板を含む部品を組み立てるのが組み立て生産ラインである。有機ELパネルに基板やスピーカー、端子類などを接着したり、はめ込んだりして、組み立てる工程だ。

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有機ELテレビの組み立て生産ライン。24人体制で日産250台を生産する。目標生産台数を確保するために指標として、標準作業時間に合わせた形でコンベヤーが動いている(クリックで拡大)

 主に部品を組み立てて行く組み立て工程と、パネル性能のばら付きをなくすエージング工程、最終的な品質の検査を行う完成工程を経て、包装を行う。この生産ライン全体で24人の従業員が携わっており、1日当たり約240台の生産を行う。

大型の有機ELパネルは専用器具で運ぶ(左)エージングの様子(右)(クリックで拡大)
表示検査を行う暗室(左)と包装工程(右)最終的にリモコンや付属品などの抜け漏れがないように重さを測定する(クリックで拡大)
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生産ラインレイアウトの概要(クリックで拡大)出典:パナソニック

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