インテルは「データカンパニー」になれるのか、5Gモデムの成功がカギに:組み込み開発ニュース(1/3 ページ)
インテルは「データに関わるところをエンドツーエンドでカバーする、データカンパニーになる」(インテル 社長の江田麻季子氏)。既に有力な地位を築き上げているクラウド/サーバ分野だけでなく、5G対応モデムICなどのネットワーク分野、IoTのフレームワークにおけるエッジコンピューティング分野を含めて製品開発を強化していく。
インテルは2017年3月2日、東京都内で会見を開き、AI(人工知能)や次世代モバイル通信の5G、IoT(モノのインターネット)を中心とした成長戦略について説明した。既に有力な地位を築き上げているクラウド/サーバ分野だけでなく、5G対応モデムICなどのネットワーク分野、IoTのフレームワークにおけるエッジコンピューティング分野を含めて「データに関わるところをエンドツーエンドでカバーする。インテルはデータカンパニーになる」(インテル 社長の江田麻季子氏)という。
江田氏は、ネットに接続しているユーザーだけでなく、自動運転車や航空機、スマートファクトリーなどからも大量のデータが生成されるようになると指摘した。同社の調査によれば、2020年までの1日当たりのデータ量は、平均的なネットユーザーで1.5GB、自動運転車で4TB、ネット対応航空機で5TB、スマートファクトリーで1PB(1000TB)に達する。そして、全世界で、センサーの数は2120億個、IoTデバイスは500億個まで増加し、データ量の47%がモノとモノの間での通信によって生まれるという。
この圧倒的なデータの時代に対応すべく、データを集めるスマートデバイス、データを運ぶネットワーク、データを集めて解析するクラウド/サーバを核に、データの流れをエンドツーエンドでカバーしようというのが、インテルの成長戦略になる。
具体的な戦略重点領域としては「クラウド、AI、ネットワーク」「メモリ、FPGA、5G」「データリッチなモノと機器」の3つを挙げている。
「クラウド、AI、ネットワーク」のうちAIについては、2016年11月に技術や事業、ビジョンの方向性を打ち出している(関連記事:インテルアーキテクチャもディープラーニングに有効、「GPUが最適は先入観」)。日本でも2017年4月6日に「AI DAY」を開催するなどして、インテルがAIに注力していることを広く伝えたい考えだ。
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