中途採用での選考辞退――51%の企業が「辞退が増えた」:キャリアニュース
中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」が「中途採用における選考辞退」についてのアンケート調査結果を発表。以前と比較して「辞退が増えた」と感じている企業は51%だった。選考辞退のタイミングや理由、対策についても尋ねた。
エン・ジャパンが運営する人事担当者向け中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」は2017年2月16日、「中途採用における選考辞退」についてのアンケート調査結果を発表した。
調査対象は同サイトを利用している企業で、そのうち419社から回答を得た。
まず、「以前と比較して、選考辞退の発生数に変化はありますか」と尋ねたところ、「辞退が増えた」と51%の企業が回答した。
辞退が、選考のどのタイミングで起きたかについては、「面接過程の応募者による選考中の辞退」が最も多かった(58%)。なお、「内定者による内定後の辞退」は56%、「面接当日のドタキャン辞退」は55%、「書類選考通過者による面接前の辞退」が52%と、面接辞退や内定後辞退も同等に発生している。
選考辞退の理由1位は「他社で選考を通過した・内定を取得した」
応募者が辞退をした理由は、「他社で選考を通過した・内定を取得した」が圧倒的に多かった(79%)。この質問には「複数社同時に選考を受けている応募者が多く、あっという間に辞退されてしまう」「他社と比較してどこが劣ったのか話してくれず、辞退になるケースが多い」といったコメントが寄せられており、中途採用現場での競争激化がうかがえる。
選考辞退の対策をしているかを尋ねたところ、48%の企業が「はい」と回答。「いいえ」も、ほぼ同率の47%という結果だった。
選考辞退対策で最も多かったのは、「書類選考後、通過者への連絡を早くする」(87%)。続いて「面接日程を複数日程送り、選択できるようにする」(73%)、「応募後に、今後の選考の流れやお礼をメールで送る」(52%)。求職者へのコミュニケーションスピードを早めたり、他社との差別化を図るために丁寧な対応を心がけたりといった対策を取っている企業が多いようだ。
具体的な対策としては、「会社説明会の開催と質疑応答の時間を作る」「レスポンスを早くする」「(職場の雰囲気や社員を理解してもらうために)内定から入社までの期間に来社してもらう」などが挙がった。
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