2017年ミドル層の求人動向調査――「求人は増加する」が78%:キャリアニュース
転職求人サイト「ミドルの転職」が、ミドル層の求人動向についてのアンケート調査結果を発表した。2017年のミドル層を対象とした求人について、78%が「増えると思う」と回答。増えそうな求人トレンドは「首都圏から地方へ」と予想されている。
エン・ジャパンが運営する転職求人サイト「ミドルの転職」が、ミドル層の求人動向についてのアンケート調査を実施し、2017年1月31日にその結果を発表した。
調査対象は、同サイトを利用する転職コンサルタント。そのうち134名から回答を得た。
2017年、35歳以上のミドル層を対象とした求人募集がどのように変化すると思うかを尋ねたところ、78%が「増加すると思う」と回答した。これは2016年の同調査と比べ、5ポイント増加している。
「増加すると思う」の具体的な理由には、「労働人口の不足から、35歳以上の採用需要が伸びる」「若手人材の確保が困難なため、採用ターゲットの年齢層を35歳以上に引き上げている企業が増えてきた」「30代〜40代社員の空洞化(の問題があるため)」などが挙げられた。
次に、ミドル層を対象とした求人募集のトレンドを尋ねた。その結果、増えそうなものとして「首都圏の企業から地方企業への転職」が最も多く挙がった(51%)。地方創生や、保育園不足による都心での子育ての難しさから、Uターン希望者が増加すると見たコンサルタントが多かったようだ。続いて「同業種への転職」(43%)、「異業種への転職」(31%)が挙がった。
ミドル層を対象とした求人募集が増えると見込まれる「企業タイプ」は、「中堅・中小企業」(83%)が最多。続いて「ベンチャー企業」(52%)、「日系のグローバル企業(海外展開)」(31%)という結果だった。
求人募集が増えそうな業種はメーカー
同じく「業種」では「メーカー」(54%)、「建設・不動産」(44%)、「IT・インターネット」(41%)がトップ3となっている。
「職種」は「経営・経営企画・事業企画系」と「営業・マーケティング系」が同率44%で1位。続いて「技術系(機械・メカトロ・自動車)」(41%)となっている。
「役職」は「課長クラス」が最も多かった(70%)。次が「主任・係長クラス」(47%)、「部長・次長クラス」(38%)だった。
ミドル層の求人が増えそうな「年収」のトップ3は、「500万〜599万円」(51%)、「600万〜699万円」(47%)、「700万〜799万円」(35%)。年収500万〜799万円での求人が多くなると見込まれる。
また、ミドル層の転職者に対して「採用企業が求めるスキル」の上位3つを尋ねたところ、「高いレベルでの実務遂行力」が最も多かった(66%)。続いて「目標や課題を自ら設定し、解決策を考える能力」(42%)。その次が「臨機応変に物事に対応することができる能力」と「さまざまなタイプの部下の育成・指導が的確にできる能力」だった(同率32%)。
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