「企業の人材不足」実態調査――人材不足を感じている企業は86%:キャリアニュース
エン・ジャパンが「企業の人材不足」についてのアンケート調査結果を発表した。「現在、人材が不足している部門はありますか」との問いに、86%の企業が「ある」と回答した。
エン・ジャパンは2016年12月28日、「企業の人材不足」についてのアンケート調査結果を発表した。
調査対象は、同社が運営する人事担当者向け中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」を利用している企業。そのうち226社の人事担当者から回答を得た。
「現在、人材が不足している部門はありますか」と尋ねたところ、昨年より2ポイント多い、86%の企業が「ある」と回答した。
「(人材が不足している部門が)ある」との回答が多かった企業を業種別に見ると、「IT・情報処理・インターネット関連」(95%)、「不動産・建設関連」(90%)、「サービス関連」(88%)だった。企業規模別では、「301〜500名」(91%)、「51〜100名」(90%)、「101〜300名」(88%)となっており、中小企業で人材不足を強く感じているようだ。
「営業職」「技術系」が特に人材不足
人材が不足している部門があると回答した企業に、不足している職種を尋ねると、トップ3は「営業職(営業、MR、人材コーディネーター他)」(34%)、「技術系(IT・Web・ゲーム・通信)」(19%)、「技術系(電気、電子、機械)」(18%)だった。
人材が不足している理由で最も多かったのは「退職による欠員」(54%)。2位は「中途採用で人員確保ができなかった」(47%)、3位が「既存業務の拡大」(35%)という結果だった。
また、人材不足に対する今後の対応を尋ねた。その結果、79%と多くの企業が「正社員の採用を行う」と回答した。理由には、「少数精鋭の組織のため、長期就業をしてもらわないと業務が回らない」「定年退職を迎える社員が多いので、若い世代を採用し長期的に活躍してもらいたい」などが挙がった。長期就業を見据えた正社員採用を検討している企業が多いことがうかがえる。
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