日系企業の会計処理に対応したグローバル製造業向けの原価管理テンプレート:製造ITニュース
日立ソリューションズは、マイクロソフトのERPソリューション「Microsoft Dynamics 365 for Operations」用の「グローバル製造業向け原価管理テンプレート for Microsoft Dynamics 365」を開発した。
日立ソリューションズは2016年12月8日、マイクロソフトのERPソリューション「Microsoft Dynamics 365 for Operations」用の「グローバル製造業向け原価管理テンプレート for Microsoft Dynamics 365(原価管理テンプレート)」を開発し、2017年4月1日に発売すると発表した。グローバルな日系企業の原価計算の精度向上を図り、企業の製造コストの最適化と利益計画に貢献する。
原価管理テンプレートは、グローバル展開している日系企業向けに、日系企業特有の原価計算での配賦や棚卸資産評価をサポートする。主に、組立加工製造業などで用いられている標準原価計算と、化学品や食品などのプロセス製造業の一部で用いられている実際原価計算の2つの原価計算方式に対応する。他にも、日系企業特有の品目や部門への配賦、原価法の総平均法や低価法などの棚卸資産評価、ERP保有データに基づく標準単価算出機能などもサポートした。
Microsoft Dynamics 365 for Operationsとの連携にも配慮しており、一般会計との仕訳連携の他、補助部門費や共通部門費をあらかじめ設定した基準で製造部門や直接製造品目へ配賦することもできる。さらに、生産・調達・在庫などのモジュールとの連携により、受払情報や購入原材料情報、製造経費情報に基づいた原価計算が可能だ。また、「Microsoft Azure」などのクラウド環境上に構築されたMicrosoft Dynamics 365 for Operationsとも連携できる。
日系企業の海外拠点では、全ての拠点のシステムを統一するためにMicrosoft Dynamics 365などのグルーバルERPへのニーズが高まっていた。しかし、日系企業特有の原価管理を実現するために、カスタマイズ費用が大きくなることが課題となっていた。
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