仏MBSE用ソフトウェアの新製品が国内で販売開始:組み込み開発ニュース
SOLIZEは、同社の子会社SOLIZE Engineeringが、仏SHERPA Engineeringが開発したモデルベースシステムズエンジニアリング向けのソフトウェア「PhiSystem」の取り扱いを開始したことを発表した。
SOLIZEは2016年11月28日、同社の子会社SOLIZE Engineeringが、仏SHERPA Engineeringが開発したモデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)向けのソフトウェア「PhiSystem」の販売を開始したと発表した。Simulinkベースのモデルライブラリで、制御システムのアーキテクチャを記述できる。
PhiSystemは、開発目標から機能設計、構造設計まで、制御開発プロセス全てをサポートする。ミッションや機能アーキテクチャ、物理アーキテクチャをグローバルに記述でき、単位系/ディメンジョン/フロースペック/機能モデリングのための抽象モデルなど、サイバーフィジカルシステムの表現に特化した標準エレメントのライブラリを備えている。
また、要件や検証が可能なプロパティを含むテストケースと関連する判定結果を統合できる。ミッション/機能/物理の全てのモデリングステップで、要件/アーキテクチャ/テストの成果物間のトレーサビリティを確保した。MATLAB/Simulinkなどの標準的なシミュレーションツールとリンクすれば、全てのモデリングステップでパフォーマンス評価が可能になるという。
SOLIZEでは、モデルベース開発(MBD)のエンジニアリングサービス事業の拡大を進めている。PhiSystemの取り扱いを開始したことで、SHERPA Engineeringの物理モデリングライブラリ「PhiSim」、制御ライブラリ「PhiControl」の3製品の日本での独占販売と技術サポートを行う。
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