製造業/流通業向け基幹業務ソリューションに在庫可視化機能を追加:製造ITニュース
日立システムズは、日立グループが提供する製造業/流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に「在庫可視化オプション」を追加した。日立ソリューションズ東日本の在庫可視化ツール「SynCAS PSI Visualizer」を活用している。
日立システムズは2016年11月17日、日立グループが提供する製造業/流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage(フューチャーステージ)」に、「在庫可視化オプション」を追加したと発表した。価格は初期費用が250万円から。2018年度末までに同ソリューション全体で累計120億円の販売を目指す。
FutureStageは、同社および日立製作所、日立ソリューションズ、日立ソリューションズ西日本の4社が開発・販売する中小企業向けのソリューションとなる。同社では、主に製造業/流通業向けの生産・販売管理システムを販売している。
今回追加した在庫可視化オプションでは、日立ソリューションズ東日本の在庫可視化ツール「SynCAS PSI Visualizer(シンキャス・ピーエスアイ・ビジュアライザー)」を活用。製造業/流通業の在庫管理で課題となっている、適正な在庫数の管理と問題在庫の発見、発注タイミングの見極めに対応した。
具体的には、適正在庫基準の指針をシステムから自動的に提示することで、適正在庫に関する判断ミスを防止する。また、売れ筋や停滞気味などの傾向ごとに品目を絞り込み、在庫状況に応じてアラートを出すことができる。これによって在庫の適正化が進むほか、発注の数量やタイミングのコントロールが容易になるため、過剰在庫や欠品の低減につながるとしている。
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