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新生児・乳幼児専用の指紋撮像機器を開発:医療機器ニュース
NECは、世界初となる新生児・乳幼児専用の指紋撮像機器を試作したと発表した。高解像度のCMOSイメージセンサーと、特殊ガラスを組み合わせることで、小さく細い指の指紋撮像を可能とした。既に実証実験にも成功している。
NECは2016年10月14日、世界初となる新生児・乳幼児専用の指紋撮像機器を試作したと発表した。既に実証実験にも成功している。
同機器は、高解像度(1270ppi)のCMOSイメージセンサーと、指紋画像を強調するための特殊ガラスを組み合わせることで、新生児・乳幼児の小さく細い指の指紋撮像を可能とした。特殊ガラスは、グラスファイバーを結束して板状に成形している。
また、機器は奥行72×幅35×高さ7.5mm、重量50g未満と小型・軽量・薄型で、エッジ部分に丸みを持たせている。操作は、センサー部分に新生児・乳幼児の親指を置き、利用者が機器背面のボタンを一度押すだけでよく、従来は困難だった新生児・乳幼児の指紋撮像を、安全に安心してできるようになった。
インドで実施した、米ミシガン州立大学との共同実証実験では、生後6時間の新生児をはじめとして、生後6カ月未満の新生児・乳児100人以上の指紋撮像に成功した。
同機器は、今後、発展途上国において新生児・乳幼児の本人確認を指紋認証によって厳格に行うために用いる。それにより、ワクチン接種や食糧供給の適正化、出生証明の適正な管理、新生児の取り違え防止などを目指すとしている。
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