生産性の低下を早期に発見できる解析ソフトウェアを開発:製造ITニュース
横河電機は、解析ソフトウェア「Process Data Analytics」を発表した。プロセスデータや設備状況、操作履歴などのデータを解析することで、品質や生産性の低下を早期に発見できるソフトだ。
横河電機は2016年10月6日、品質や生産性の低下を早期に発見できる解析ソフトウェア「Process Data Analytics」を発表した。発売は2017年3月を予定しており、同社の解析サービスと組み合わせて品質安定化ソリューションの1つとして提供するという。石油や化学、鉄鋼、紙パルプ、薬品、食品、自動車などのプラントでの利用を想定している。
Process Data Analyticsは、プラント情報管理システムのプロセスデータや設備の稼働、保守状況、操作履歴などを元に、多変量解析技術であるMT(マハラノビス・タグチ)法を用いて、解析対象のデータと正常時のデータを比較。両者の乖離具合を高い精度で把握することにより、プラントが正常時と異なる動作をしている場合には、品質異常を起こす兆候として検出する。
また、MathWorksの数値解析ソフトウェアMATLABと連携しているので、MATLABのライセンスを購入すれば、ユーザー自身がMATLABの機能を利用し、解析作業を改善することができる。
近年の製造業では、多様な市場ニーズへの迅速な対応とともに、品質の高さや安定性が求められる。その中で、品質管理については、作業者の経験や知識に頼る属人化が課題となっていた。同ソフトウェアは同社で実際に多くの顧客の業務改善に携わってきたエンジニアが仕様検討し、開発したもので、顧客へサービス提供してきた中での知見が生かされているという。
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