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設計者も喫茶店でノマドする時代、来る? 場所にしばられない仕事を実現する技術設計者の新しいワークスタイルを探れ!(0)(4/4 ページ)

岩手の3D CAD“お困りごと”解決人・小原氏が、最新のハードで3D CADをぐりぐり動かしながら、設計者の新しいワークスタイルを楽しく模索していく連載。序章ということで、今回はリモートアクセスやクラウドの技術で設計者の仕事や生活がどう変わるか、思いを巡らせてみました。企業による実例も紹介します。

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3D CADのソフト自体がクラウド化すれば

 現状の3D CADには、データをクラウド上に保存できるもの(ソフトの動作はローカルPC上)や、ソフト自体をクラウド上で動かすものなどがあります。

 例えば、「Autodesk Fusion360」や「Onshape」などがあります。こちらの使い方については、以前に水野操氏の『クラウド3D CAD「Onshape」と「Fusion360」で2次元図面作成機能を試す』、小林由美氏の『Googleドキュメントみたい! 無償クラウド3D CAD「Onshape」を使ってみた』で紹介されています。クラウド型の3D CADであれば、PCを自分が持参しなくとも、相手先にあるPCで自分のアカウントでログインすることで自分のデータを開いて打ち合せできます。

 また自宅で仕事することも可能になります。マンガ喫茶などでも可能です。重たいPCを持ち歩く必要がないし、データを持ち歩く必要もない、両方の悩みを解決してくれる、クラウド3D CADが今後の主流になってくるのではないかと筆者は考えています。セキュリティの不安や社内ルール作りなど、課題はたくさんあるかもしれませんが、より設計者が快適にいつでもどこでも設計ができるツールが増えてきているのは間違いないですね。

そして、設計者の新しいワークスタイルへ

 将来、リモート操作やクラウドなどの技術がもっと発展していけば、設計者が喫茶店で仕事をしたり、自宅で子育てをしながら仕事をしたり……、そんな時代がくるかもしれないと筆者は思っています。

 いまはコワーキングスペースやFabLab(ファブラボ)のような施設も増えてきていますし、いつでも、どこでも、自由な場所、自由な時間に設計の仕事ができることで、自由な発想が生まれ、新しいモノが生み出され、ますます世の中が楽しくなっていけばよいですよね。

 「喫茶店に行ったら、設計者でいっぱい!! ――そんな時代がくるかもしれない?」「おいしいコーヒーの作り方を覚えて、喫茶店をはじめようかな〜」など、そんなことを考えながら、今回は終了したいと思います。

 さて以降の回では、実際にハード(PC)とソフト(3D CAD)の検証をしていきます。ハードが変わればCADの扱いやすさは変わるのか、仕事のしやすさに違いはあるか、環境や画面の大きさが変わると作業性に違いはあるかなど、例えば、タブレットPCでさまざまな3D CADを動かしてみたり、さまざまなノートPCでいろいろな3D CADを動かして検証をしてみたりしていきたいと思います。次回をお楽しみに!

 それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!! 書き終わったところで、コーヒーを飲んで一休みします。

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Profile

小原照記(おばら・てるき)

いわてデジタルエンジニア育成センターの副センター長兼主任講師。3DCADを中心とした講習会を小学生から大人まで幅広い世代の人に行い、3Dデータを活用できる人材を増やす活動をしている。また企業の困り事をデジタルツールを使って支援している。人は宝、財産であると考え、時代に対応する、即戦力になれる人財、また、時代を創るプロフェッショナルな人財の育成を目指している。優秀な人財がいるところには、仕事が集まり、人が集まって、より魅力ある街になっていくと考えて地方でもできること、地方だからできることを考えて日々活動している。



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