ニュース
脳梗塞再発抑制薬の継続服用をサポートする支援容器を共同開発:医療機器ニュース
NECは、大塚製薬と服薬支援容器の共同開発について合意したと発表した。脳梗塞再発抑制薬である抗血小板剤の、継続的な服薬をサポートする。開発する支援容器は、服薬時間を知らせたり自動で記録して確認できるなどの機能を持つ。
NECは2016年9月7日、大塚製薬と服薬支援容器の共同開発について合意したと発表した。脳梗塞再発抑制薬である抗血小板剤の、継続的な服薬をサポートする。
共同開発する服薬支援容器は、LEDが点滅して服薬時間を患者に通知したり、薬の取り出しを検知し服薬した日時を自動的に記録したりといった機能を持つ。記録はスマートフォンなどから閲覧可能で、これにより、患者自身だけではなく家族も服薬の状況が把握できるようになる。さらに薬剤師が残薬管理や服薬指導に活用することもできる。
脳梗塞再発防止のために必要な抗血小板剤は、毎日の服薬がポイントとなるが、患者が失念したり自己判断で中止するなどして、服薬率が半年で5割近くまで低下するといい、服薬の継続が課題となっている。今回、NECと大塚製薬はこうした背景から患者の継続的な服薬をサポートする服薬支援容器の共同開発に合意した。
今後、両社はスマートフォンやタブレット端末向けの服薬履歴確認用アプリケーションも開発し、提供する予定だという。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- NECは、どうやって「在庫が山積みなのに売り場は欠品」状態から脱却したのか
「なぜこんなに在庫が残っているのに欠品が起こるのか」。NECでは1990年代まで、需給ギャップに円滑に対応できず、サプライチェーンの各所で在庫の山が発生していた。その状況から脱却できたのは2000年から取り組みを本格化させた生産革新の成果だ。その革新の最前線でもあるNECインフロンティア東北を訪ねた。 - 半導体メーカーだからできるSIソリューションを
組み込み業界で“縁の下の力持ち”的な存在である半導体メーカー。NECエレクトロニクスは、その領域を超え、顧客へのトータルソリューションに力を入れる。「売り込むのはデバイスではない。それは後から付いてくる」。逆転の発想で取り組むソリューション事業とは? - 鶴岡工場の閉鎖を決定したルネサス作田会長、「まだ人・モノが多い」
ルネサス エレクトロニクスの会長兼CEOに就任した作田久男は、「まだ人・モノが多い。大げさに言うと、(ルネサス テクノロジとNECエレクトロニクスの)トータルの売上高が1兆8000億円だったころと比べて、今の売上高レベルで考えれば3分の1くらいまでに減らさなければならない」と述べた。 - NECが「5V級」リチウム電池を開発、容量30%増
リチウムイオン二次電池に求められているのは、大容量と軽量化だ。NECは電池の正極材料と電解液を工夫することで、大容量で軽い電池の開発に成功した。実現のカギはニッケルとフッ化物だ。 - 何を手掛かりにビジネスを考えるべきか?
「成熟期」を迎えた組み込み業界は、今後どのようにしてビジネスを検討すべきか? 身近な例からそのヒントを探る