ぶっ飛んだアイデアも待ってるよ! 大人も子どもも楽しめる「ファブ3Dコンテスト 2016」を開催:3Dプリンタニュース
ファブ地球社会コンソーシアムが3Dプリンタによるモノづくりコンテスト「ファブ3Dコンテスト 2016」を開催する。小学生・中学生の部、家族の部、フリースタイルの部、プロ/セミプロの部の4カテゴリを設け、幅広い層から作品を募る。
慶應義塾大学 SFC研究所が運営するファブ地球社会コンソーシアムは3Dプリンタによるモノづくりコンテスト「ファブ3Dコンテスト」を開催すると発表した。応募期間は2016年8月1日〜10月31日。
「このコンテストは、企業の試作目的にとどまらない、3Dプリンタの新しい”広がり”を生み出すためのもの。通常のデザインコンテストや、ビジネスコンテストよりも、幅広く作品を募っています。3Dプリンタのある社会と生活を、より楽しく、面白く、そして優しくするアイデアをお待ちしています」(慶應義塾大学 環境情報学部 教授、同大学 SFC研究所 ソーシャルファブリケーションラボ代表 田中浩也氏)
同コンテストでは、以下4つのカテゴリを設け、作品を受け付ける。
カテゴリ1 小学生・中学生の部「3Dプリンタで自由研究」:審査員は慶應義塾大学名誉教授 小檜山賢二氏
「小学生・中学生の夏休みの宿題(自由研究)を3Dプリンタでさらに発展させようというもので、主催者側でアドバイスやサポートも行います」(田中氏)。
カテゴリ2 家族の部「家族が喜ぶ3Dプリンタ活用法」:審査員は国際STEM学習協会 代表理事、FabLab Kamakura 代表 渡辺ゆうか氏
「子ども向けの玩具から、高齢者向けの介護グッズまで、家族が、自分たちに必要なものを自分たち自身で『家内制機械工業』してしまおう、というカテゴリで『3Dプリンタのある生活』にフォーカスしたものです」(田中氏)。
カテゴリ3 フリースタイルの部「3Dプリンタで○○をやってみた!!!」:審査員はSTARTUP CAFE KOZA、沖縄ミライファクトリーの西村大氏
「全くのフリースタイルで、3Dプリンタの『こんな面白い使い方があったのか!』という可能性の限界を押し広げてくれるような奇抜でぶっとんだアイデアと実装を、映像(ビデオ)などで募集します。ここは本当に自由な発想でよくて、例えば『3Dプリンタを抱えて日本縦断旅行』などでも構いません」(田中氏)。
カテゴリ4 プロ/セミプロの部「3Dプリントエッグパッケージ」:審査員はケイズデザインラボ 代表取締役 社長 原雄司氏
「主に、企業に勤めるエンジニアの方の応募を想定しています。3Dプリンタは、材料の複合化、微細構造など技術が進化しており、今後、『梱包材』としていろいろな分野で応用される可能性があります。『1番高いところから落としても卵が壊れなかった人が勝ち』という、明快なルールなので、鳥人間コンテストのような盛り上がりが期待できるのではないでしょうか」(田中氏)。
応募作品は、「3Dプリンタのみ」で制作したものに限る。ただし、3Dプリンタの機種やメーカー、方式、材料は基本的に問わない。作品の制作費用については、応募者の負担となる。
作品の著作権は応募者に帰属する。また既存の作品を応募することは可能だが、他のコンテストなどで受賞歴のある作品については受け付けない。
各カテゴリにより、作品の応募時期や条件について違いがあるので、「ファブ3Dコンテスト 2016」のWebサイトで詳細を確認してほしい。また、同Webサイトでは、3Dプリンタの最新情報を適宜アップしていく予定だという。
小学生・中学生の部「3D プリンタで自由研究」を除く応募作品の提出には、慶應義塾大学が運用する制作日誌共有システム「Fabble」を用いる。
4つのカテゴリ中、最も優れた作品には「最優秀賞」が贈られ、10万円分の賞金と副賞が贈られる。さらにカテゴリごとに1作品ずつ「優秀賞」を選出し、5万円分の賞金と副賞が贈られる。2次審査に残った作品については、各カテゴリ数点ずつ、「佳作」として1万円分の賞金+副賞が贈られる(副賞の詳細については、記事公開時点で未定)。
2次審査および授賞式は2016年11月19日、「慶應義塾大学 SFC オープンリサーチフォーラム」(会場は六本木ミッドタウン、会期は2016年11月18〜19日)の会場内で開催予定だ。
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