部品図を完成させ、印刷してみましょう:ママさん設計者がやさしく解説「無償2D CAD」(3)(7/8 ページ)
ファブレスメーカーのママさん設計者が2D CADの使い方の基本を解説! 無償2D CAD「DraftSight」を例に、2D CADを使った図面の作成に必要な環境設定、図面作成の基礎などをゆるっと説明する。今回は図面枠の中に部品図を描いて、実際に印刷してみる。
長さコマンド以外に「スマート」コマンドでも長さを引き出せます。
これは2点間の長さではなく、オブジェクト自体の寸法を引き出すことができるコマンドです。
板厚の引き出しにはこの「スマート」コマンドを使ってみましょう。
以下の図は長さ(距離)寸法を全て引き出したところです(不要な寸法は消します)。
ここへ以下の注釈を加えていきます。
- C3の4箇所
- R2.5の2箇所
- ザグリつき貫通穴の2箇所
注釈を入れるには「引出線」コマンドを使います。
手始めにC3の4箇所について注釈を入れてみましょう。
対象となる箇所をクリックして矢印線を斜めに引き出します。
コマンドウィンドウに入れたい文字を打込みます。
文字位置を調節してEnter。
以後、同じ要領で全ての注釈を入れていきます。
全ての項目が入った状態です。ここまで来たらもうひと頑張り、「表題欄」に必要事項を記入しましょう。
「作成→文字→注釈」で文字を入れます。
部品名は「parts sample-1」とします。後はポンチ絵に記された内容を書き写します。
文字の位置そろえにはプロパティを活用します。これも図面枠作成時の応用です。
表題欄への記入が終わりましたら、これで図面作成は完了です。これを図面ファイル(*.dwg)で任意のフォルダに保存します。
作成した図面を「印刷プレビュー」で見てみましょう(ファイル→印刷プレビュー)。
こんな具合に印刷後の図面の様子を見ることが出来ます。
せっかくですからこのまま印刷してみたいと思います。
無事に印刷できました。
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