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高速が楽になる自動運転「プロパイロット」、新型「セレナ」に搭載:自動運転技術(2/3 ページ)
日産自動車が自動運転技術「プロパイロット」を新型「セレナ」に搭載する。高速道路の単一車線で、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動的に制御。「渋滞時のハンドル、アクセル、ブレーキ全ての自動化は、日本メーカーでは初」(同社)。
プロパイロットの機能は以下の通り。
車速・車間
- 前に車がいない場合は「スピード維持」――アクセルを自動でコントロールし、ドライバーが設定した車速で走行
- 前に車がいる場合は「追従・停止」「停止保持」――先行車との距離を保つよう自動でアクセルとブレーキをコントロール。渋滞中に止まっても停止保持機能で負担が軽減され、ボタン1つで再発進可能
ステアリング
- 両側に白線がある場合は「ステアリング制御(全車速域)」――直線やコーナーで車線の中央付近を維持して走行するステアリング支援で、渋滞中の負担軽減と高速走行での安心感を実現
先行車両が停車した場合
- システムが自動的にブレーキをかけて停車
- 車両が完全に停止した場合、ドライバーはブレーキを踏むことなく、停止状態を保持
- 先行車両が発進した際は、ドライバーがレジュームスイッチを押すかアクセルペダルを軽く踏むだけで追従走行を再開
また同社では「“高速道路”での自動運転技術である」とアナウンスしているが、車両が高速道路上にあるかをシステムで検知しているわけではない。一般道でも道路の両側に白線が引かれていればプロパイロットのステアリング制御は作動するという。
オートバイでも自動車と同じように先行車両として認識し、車速や車間の制御を行う。「オートバイが白線ぎりぎりを走っているようなケースでは認識できない場合もあるため注意が必要。取扱説明書などで注意喚起する予定」(同社)。
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