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きっかけは居候の若者!? ――町工場発のモノづくり拠点「Garage Sumida」の誕生前夜zenmono通信(3/5 ページ)

モノづくり特化型クラウドファンディングサイト「zenmono」から、モノづくりのヒントが満載のトピックスを紹介する「zenmono通信」。今回は、潜水艦や電気自動車の開発、モノづくり拠点の運営など、ワクワクする新しい取り組みに積極的に取り組む町工場・浜野製作所の浜野慶一氏に話をお伺いした。

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enmono 一般の人も来てもらって、モノづくりに興味を持ってもらいたいという……。

浜野 そうです。結局われわれって三木さんも仰いましたけども、BtoBの――BtoBって言うと格好いいけど、要は下請仕事じゃないですか。ずーっと20年も30年もある大企業についていれば良くも悪くも、なんとなく飯が食えてきた。その大企業も今なかなか苦しくて、海外に生産拠点持ってかないといけないとか。そうするとある時に、ずっと30年付き合ってきた(大手の)工場が閉鎖しますよということになると、その(下請の)工場ももうダメだよなということになってしまう。

浜野 だけど、大手さんからの仕事だけではなくてモノづくりしたいっていう人は、もっともっと色んなところにあるよなと。日本だけでなく海外も含めて。ましてや、われわれがやってきた切削なんかの加工技術は3Dプリンタなんかが出るとこれでいいじゃんと。刃物でアレするわけじゃないし、CAMで苦労するわけでもないし、もう3次元のデータがあったらこれで出力しちゃえばいいじゃないのよって言うんですけど、多分この3Dプリンタが出たことによって、確かに最初は脅威ではあったと思うんですけど、「モノづくりをしたい」だとか、「こういうものがあるんだったらちょっとモノを作ってみようかな」とモノづくりに興味を持ってくれる人が確実に増えてきてるんだと思うんですよ。今まで興味がなくて「モノづくりなんかできないよね」って言ってた人たちが、「ちょっと作ってみようかな」と。だからこの3Dプリンタのおかげで裾野が確実に広がっていると思うんです。

浜野 そういう人たちをうまく取りこんで今後の中小企業の活性化とか、日本の基盤技術をなんとかここで守るというのが、Garage Sumidaの――いいかっこしいの話をすれば――そういうことです。これは真面目にそう思ってるんですよ。

enmono 裾野が広がっているというのは、若い人からお年寄りまで、それとも男女に広がっているんでしょうか?

浜野 僕らは結局モノづくりの部分でしかサポートできないので、enmonoさんはこういう形でクラウドファンディングだとかも含めてこういうところが1個あると、取っかかりやすいですよね。そういう(興味を持ってくれた)人と町工場ってなかなかダイレクトにつながらないんです。中間地点を作らないとダメなんですよ。

enmono いきなり工場の社長さんと対面してもお互い困ってしまいますもんね。

浜野 ウチはそういうものが内蔵機能として入っているのであれですけど、ファンディングだったりスタートアップの起業家の支援だとかはやっぱり僕らはできないんでね。そういう翻訳したり通訳したり、コネクタとしてenmonoさんはすごく重要な役割を担っているんだと僕は思いますよ。

enmono ありがとうございます。

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