IoT化に対応する新たな空間情報ソリューションの第1弾を提供開始:製造ITニュース
日立ソリューションズは、新たな空間情報ソリューション「GeoMation」の第1弾として、「GeoMation 地理情報システム」の最新版と、同システムと3つの業務アプリケーションを組み合わせたサービスの提供を開始した。
日立ソリューションズは2016年6月2日、企業による空間情報の効果的な活用を支援する、新たな空間情報ソリューション「GeoMation(ジオメーション)」の提供を開始すると発表した。その第1弾として、「GeoMation 地理情報システム」の最新版と、同システムと3つの業務アプリケーションを組み合わせた「GeoMation クラウド型地理情報サービス アプリケーションサービス」を同月3日に発売した。
同社は、これまで社会・官公庁分野を中心に、「エンタープライズ型地理情報システム GeoMation」などの空間情報関連のシステムを提供してきた。今回新たに、近年のIoT化に対応するため、データ収集からビッグデータの分析・可視化、データ更新までのトータルソリューションを幅広い業種に対して提供する。
第1弾となるGeoMation 地理情報システムの最新版では、ビッグデータ対応を強化し、APIを拡充した。人や車の流れなどのGPS(全地球測位システム)情報を分析・集約し、ヒートマップやグラフ、等値線などで地図上にリアルタイムに表示するため、エリアマーケティングなどで活用できる。
また、GeoMation クラウド型地理情報サービス アプリケーションサービスは、GeoMation 地理情報システムと、「顧客・会員管理サービス/エリアマーケティング」「自治体向け台帳管理サービス」「不動産用地仕入管理サービス」をそれぞれ組み合わせた3つのアプリケーションサービスを提供する。
例えば、顧客・会員管理サービス/エリアマーケティングでは、企業が管理する顧客リストの住所情報などを用いて、顧客情報を地図上に自動表示する。これにより、営業担当者や管理者間で、迅速なデータの可視化が可能になるとしている。
価格は、GeoMation 地理情報システムが3ユーザーあたり42万円から、GeoMation クラウド型地理情報サービス アプリケーションサービスは、サービスごとに1ユーザーあたり月1万5千円から(いずれも税別)となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- カーナビに最適な空間検索を装備した「Entier」
組み込みデータベースカタログ第4回は、日立製作所の組み込みデータベースEntierを取り上げる。お話を伺ったのは、 ソフトウェア事業部 DB設計部主任技師の関芳治氏である。 - ニッポンに圧勝したサムスンのグローバル戦略
日立、ソニー、松下を利益率で大きく引き離すサムスン電子。その躍進を支えた日本人エンジニアが明かす成功の秘訣とは? - メイドインジャパンの必勝パターンを読み解く
2012年4月からスタートした「小寺信良が見たモノづくりの現場」では、10カ所の工場を紹介した。今回から2回にわたり、この連載で得た「気付き」から、「ニッポンのモノづくりの強み」についてまとめる。 - 群雄割拠の車載Liイオン電池
ハイブリッド車や電気自動車など、電動システムを搭載する自動車の市場拡大に合わせて、新たな車載リチウムイオン電池の開発が加速している。本稿ではまず、車載リチウムイオン電池の開発/供給に関する業界動向をまとめる。その上で、国内電機メーカーが車載リチウムイオン電池の性能向上のために行っている取り組みを紹介する。 - 不況脱出のカギは“ユニーク&オリジナル企業”
ほぼ1年にわたってTOC記事を執筆してきた村上悟氏が、2008年秋から始まった米国発世界同時不況の原因を分析し、日本製造業はどうやってこの苦境を乗り越えたらよいか提言する。