協業で国内のモノづくり競争力強化を支援:製造ITニュース
横河ソリューションサービスと三菱総合研究所は、国内の中堅製造業に向けた「ものづくり競争力強化支援サービス」の事業化に共同で取り組むことに合意した。
横河ソリューションサービスと三菱総合研究所(MRI)は2016年5月25日、国内の中堅製造業に向けた「ものづくり競争力強化支援サービス」の事業化に共同で取り組むと発表した。
モノづくりの世界で、IoT(モノのインターネット)やAIなどの技術革新を背景に「第4次産業革命」とも呼ばれる状況が進展する中、わが国においても、特に各地域・業種の中核を担う中堅製造業の競争力強化が求められている。
両社は、「ものづくり競争力強化支援サービス」の展開により、製造現場における日々の改善活動成果をキャッシュフローで評価する仕組みを基盤として、「現場の力」や「緻密に構築された生産設備群」とIoTを融合させ、経営成果を創出する「次世代ものづくりビジネス」の構築を目指すとしている。
MRIではこれまで製造業向けの各種コンサルティングを数多く手掛けてきたほか、ロボット革命イニシアティブ協議会・IoT推進ラボなど、国や各種団体とも連携し、モノづくりに関する最新・最先端の技術開発・基盤整備に取り組んできた。
一方、横河ソリューションサービスは、計測・制御・情報の技術による設備運用管理で国内の製造業を支え、製造現場の課題を解決してきた。
今回の協業により、両社の知見・ノウハウを持ち寄り、モノづくり競争力強化に貢献するサービスの開発を共同で進める。そのためのデータ収集・活用プラットフォームとして、横河ソリューションサービスが提供している「現場―経営 直結ソリューション」を活用していくという。
今後、具体的なサービス内容を2016年9月末までに固めた上で、「業務提携契約の締結」を予定しているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- EV/HEVが“主役”に、充電器や試験装置も登場
第2回目を迎えた『国際カーエレクトロニクス技術展』が、2010年1月20日から22日まで東京ビッグサイトで開催された。今回は『EV・HEV駆動システム技術展』が併催となり、EV/HEVの勢いが強く感じられるものとなった。本リポートでは、両展示会で特に目を引いた展示を紹介する。 - モノづくりインフラを支える技術たち・その2
2009年6月24日から26日までの3日間、東京ビッグサイトにて「第20回 設計・製造ソリューション展(以下、DMS展)」が開催された。本稿では、出展企業各者の中から注目すべき製品を紹介する。 - 制御システムセキュリティを世界で主導、世界初のCSMS国際標準認証が始動
標的型攻撃などが活発化する中、制御システムを守るために企業運営の面から対策する制御システムセキュリティマネジメントシステム(CSMS)認証制度が始動した。同認証は、国際標準規格である「IEC62443-2-1」に準拠。認証制度が本格始動したことにより、三菱化学エンジニアリングと横河ソリューションサービスが、世界で初めて同認証を取得している。 - 組込みシステム開発技術展に見る最新事情
組み込みの「いま」が凝縮された展示会、ESEC。3日間にわたって会場を回って集めた各社の最新製品や動向をお伝えする