転職理由の1位は「ほかにやりたい仕事がある」――7回連続:キャリアニュース
転職サービス「DODA(デューダ)」が「転職理由」についての調査結果を発表。転職理由の1位は「ほかにやりたい仕事がある」で、2012年上半期から7回連続1位を維持した。
インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、2016年5月23日、「転職理由」についての調査結果を発表した。
調査対象は、2015年10月〜2016年3月にDODAに登録した転職希望者のうち約3万人。「転職理由」について尋ねたところ、「ほかにやりたい仕事がある」(12.2%)が1位となった。これは2012年上半期(2012年4〜9月)から7回連続となる。2位が「会社の将来性が不安」(9.4%)、3位が「給与に不満がある」(7.5%)となっている。1位〜6位までの順位は前回と変わらず、「雇用形態を変えたい」(3.0%)が、前回の10位から7位に上がった。
求人増をチャンスと捉えて転職決意
前回同様、今回も調査期間中の半年間にわたって、求人数が増加。普段は転職市場に出てこない企業やポジションでの募集、異業種からの転職を歓迎する求人も増えた。「ほかにやりたい仕事がある」が1位を維持した要因には、求人増をチャンスと捉え、もともとやりたかった仕事へ転職しようとする人が引き続き多かったことが考えられる。
また、前回と比較して「専門知識・技術力を習得したい」「幅広い経験・知識を積みたい」「市場価値を上げたい」を挙げる人の割合が増加。売り手市場の今、キャリアを高めておこうと転職活動に踏み切るケースが増えたと思われる。
次に「転職理由」を8つの業種別に見てみた。前回調査と同じくIT/通信/インターネット、金融、メディカル、メディア、商社/流通、小売/外食、サービスの7職種で「ほかにやりたい仕事がある」が1位を獲得。メーカーだけは「会社の将来性が不安」が前回同様1位で、割合が0.2ポイント上昇している。
求人数が多く、他業種よりも求人倍率の上昇が高水準で続いているIT/通信/インターネットは、「ほかにやりたい仕事がある」の割合が0.9ポイント上昇。2位の「会社の将来性が不安」が0.6ポイント減少している。
金融、メーカー、商社/流通、小売/外食では「会社の将来性が不安」の割合が上昇した。IT化やグローバル化に積極的な企業も増えており、将来を考えて転職活動を始める人が増えていると推察される。
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