流通小売やコンシューマ製品向けのPLMソリューション最新版をリリース:製造ITニュース
PTCジャパンは、ロールベースのアプリケーションや、ThingWorxプラットフォームとの接続に対応した製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューションの最新版「PTC FlexPLM 11」をリリースした。
PTCジャパンは2016年5月18日、流通小売、ファッション、フットウェア、アパレル、コンシューマ製品向け製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューションの最新版「PTC FlexPLM 11」をリリースしたと発表した。
PTC FlexPLM 11では、役割や職種の異なるユーザー向けにデザインしたロールベースのアプリケーションや、ThingWorxプラットフォームとの接続が可能になった。より幅広い部門のニーズに応え、流通小売業界特有のニーズにも対応できるように設計したとうたっている。
操作性の面では、ラインシートのビューにおいて列や列のヘッダ部分を固定できる「フリーズペイン機能」を追加。情報の選択、並び替え、フィルタリング、表示や一括編集などの操作が簡単になった。
PTC FlexPLM 11から追加された「コネクティッド機能」は、ThingWorxプラットフォームを活用して、モノ、Webベースのリソース、エンタープライズシステムのデータを統合し、得られた知見を活用しやすくする機能。ThingWorxの接続性により、人、システム、モノのアクティビティやデータを、接続・格納・関連付け可能なアプリケーションを構築できる。
その他、新たに加わった「スマート機能」は、商品と継続的に通信して商品ライフサイクル全体にわたる動的情報フローを実現する。ハードウェアやソフトウェアのモニタリングや管理のためのダッシュボード「Performance Advisor for PTC Windchill」と連携させて、管理者が顧客の環境を遠隔から確認できるようになる。今回のリリースではヘルプセンターがさらに充実し、カレンダー、プロパティ設定、REST API関連ドキュメントなど、さまざまな機能・情報が盛り込まれた。
PTCでは、SaaS型やオンプレミス型、永続ライセンス、サブスクリプションライセンスなど、さまざまな導入オプションを提供。大企業から中小規模の企業まで、企業規模を問わず提案していく考えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 第19回 CADデータの統合とPLM
実装分野の最新技術を分かりやすく紹介する前田真一氏の連載「最新実装技術あれこれ塾」。第19回は、協調設計とCADデータの重要性や、設計を並行して進めるコンカレントエンジニアリング、PDMとPLMなどについて解説する。 - PLMの投資対効果と課題解決シナリオ
製品ライフサイクル全体を管理するためにはPLMを基軸としたシステム作りが急務。PLM導入・改善プロジェクトを担当する際に事前に知っておくべき話題を、毎回さまざまな切り口から紹介していきます。 - システム導入効果を伝えるシナリオ PLMシステム導入で仕事はどう変わる?
製品ライフサイクル全体を管理するためにはPLMを基軸としたシステム作りが急務。PLM導入・改善プロジェクトを担当する際に事前に知っておくべき話題を、毎回さまざまな切り口から紹介していきます。 - 全体最適を目指すグローバルPLMのグランドデザイン
「国内予選」で疲弊している場合じゃない! グローバルで最適な調達・製造を実現する基盤「グローバルPLMのグランドデザイン」とは