希少性の高い人材ニーズは今後も増加――92%のコンサルタントが回答:キャリアニュース
人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」が「希少性の高い人材」についてのアンケート調査結果を発表。92%が「希少性の高い人材ニーズは今後も増加する」と回答した。
エン・ジャパンが運営する人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」は2016年4月15日、「希少性の高い人材」についてのアンケート調査結果を発表した。
調査の対象者は同サイトを利用している転職コンサルタントで、そのうち147名が回答を寄せた。
「希少性の高い人材」とは、同じような経験やスキルを持っている人がまだ市場にいないことから評価されている人を指す。希少性の高い人材のニーズについて、今後も増えると思うかを尋ねたところ、92%が「今後も増えると思う」と回答した。
希少性の高い人材ニーズが多い「業種」や「職種」は
次に、希少性の高い人材ニーズが多い「業種」を尋ねた。その結果、「メーカー」が55%で最も多く、「IT・インターネット」(44%)、「コンサルティング」(19%)と続いた。
「職種」は「技術系(IT・Web・通信系)」(30%)、「経営・経営企画・事業企画系」(27%)、「技術系(電気・電子・半導体)」(23%)がトップ3となった。具体的な職務内容としては、技術系では「AI関連」「データサイエンティスト」、経営企画系では「海外進出におけるマネジメント」「M&A関連」のニーズが多いようだ。
続いて、希少性が高いと判断される募集職種経験以外のスキル・経験について尋ねたところ、1位が「新規事業立上げ経験」(44%)、2位が「英語力(ビジネスレベル)」(43%)、「デジタル領域など、新しくできた事業領域での経験」(37%)が3位だった。回答したコンサルタントからは、新規事業開発や多角化に即戦力で対応できる人材が求められていることや、グローバルなビジネス展開に向けた、英語力の必要性を指摘するコメントが寄せられた。
「希少性の高い人材ニーズが増える背景」についての質問では「産業構造の変化で、前例のない新たな職種のニーズが増えるため」(48%)、「企業の市場が海外に移り、日本国内での経験だけでは対応できないため」(41%)が上位に挙がった。
希少性の高い人材ニーズは、産業構造と海外進出によるマーケットの変化を背景に増加していることがうかがえる。
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