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マツダの新型SUV「CX-4」が狙う「真の豊かさを模索する」中国の若者たち北京モーターショー2016(1/2 ページ)

マツダは、「北京モーターショー2016」において、新型クロスオーバーSUV「CX-4」を世界初公開した。SUV市場の成長が著しい中国のユーザーをターゲットに開発したモデルだ。全長が「CX-5」よりも長く、全高は「CX-3」よりも低いプロポーションが特徴となる。現時点では中国のみでの生産/販売となるが、グローバル展開も視野に入れている。

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 マツダは2016年4月25日、「北京モーターショー2016」(一般公開日:2016年4月29日〜5月4日)において、新型クロスオーバーSUV「CX-4」を世界初公開したと発表した。SUV市場の成長が著しい中国のユーザーをターゲットに開発したモデルだ。全長が「CX-5」よりも長く、全高は「CX-3」よりも低い「スリークなプロポーション」(マツダ)が特徴となる。2016年6月から中国で発売する。現時点では中国のみでの生産/販売となるが、グローバル展開も視野に入れている。

「北京モーターショー2016」で世界初公開した新型SUV「CX-4」とマツダ チーフデザイナーの小泉巖氏(左)、同社 開発主査の岡野直樹氏(右)
「北京モーターショー2016」で世界初公開した新型SUV「CX-4」とマツダ チーフデザイナーの小泉巖氏(左)、同社 開発主査の岡野直樹氏(右) (クリックして拡大) 出典:マツダ

CX-4のターゲットユーザーは

 マツダがSUVの新モデルを開発するにあたって注目したユーザーは、中国の若者だ。「彼らは、物や情報が飽和状態に近づく中で便利さを謳歌しつつも、“真の豊かさ”が物質だけでは測れないと考え始めている。自分にとっての真の豊かさを模索する前向きな若者たちの頼れる相棒となり、クルマならではの価値によって豊かさを追求する探索をサポートすることを目指した」(マツダ CX-4開発主査の岡野直樹氏)という。

 こうしたターゲットユーザーに向けて、SUVの走破性/スポーツカーの軽快な走り/乗用車の使い勝手を持たせて開発したのがCX-4だ。「クーペのような流麗なデザインによって冒険心を刺激し、より低い重心高とパーソナルな空間によって人とクルマの一体感を高めた」(岡野氏)としている。

 2015年のフランクフルトモーターショーでマツダが発表したコンセプトモデル「越 KOERU」を受け継いだモデルとなる。

スリークなプロポーションと実用性の両立

「CX-4」のサイドビュー。全長はCX-5より長く、全高はCX-3よりも低いが、地上最低高は確保している
「CX-4」のサイドビュー。全長はCX-5より長く、全高はCX-3よりも低いが、地上最低高は確保している (クリックして拡大) 出典:マツダ

 CX-4の外形寸法は全長4633mm×全幅1840mm×全高1530〜1535mmとなっている。ホイールベースは2700mmでCX-5と同等だが、全長はCX-5よりも93mm長い。全高はCX-3よりも15〜20mm低いものの、最低地上高は194〜197mmでCX-3よりも34〜37mm高い。このようなプロポーションと短いルーフ調や大きく傾いたリアウィンドウによってクーペのようなスタイルとしながら、走破性も持たせた。

 また、外観だけでなく、乗員の乗り込みやすさや、ドライバーの体格を問わないヘッドクリアランスやドライビングポジションのゆとりも確保した。設計の検証にはデジタルヒューマンモデルを用い、体格に関わらず乗降の負担が少ないヒップポイント高の範囲を前後席で算出した。また、ドア開口部の地上高とルーフサイドまでの高さも解析し、上半身の移動のしやすさも確保した。

 さらに、大径タイヤを使用することにより、SUVとしての機能性を確保しつつ、重心高を低くすることで運転時の安心感を提供する。タイヤサイズの設定は225/65R17と225/55R19の2種類。

大径タイヤを採用ドライバーの体格を問わず、ドライビングポジションを取りやすくした 「CX-4」は大径タイヤを採用(左)。ドライバーの体格を問わず、ドライビングポジションを取りやすくした(右) (クリックして拡大) 出典:マツダ

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