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毛髪部位計測に対応したウェアラブル光トポグラフィを開発医療機器ニュース

日立ハイテクノロジーズと日立国際八木ソリューションズは、受光感度が高く、毛髪部位の計測に対応したウェアラブル光トポグラフィ「WOT-HS」を開発した。

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 日立ハイテクノロジーズは2016年2月24日、日立国際八木ソリューションズと共同で、毛髪部位の計測に対応したウェアラブル光トポグラフィ「WOT-HS」を開発したと発表した。近赤外光を用いて脳活動を可視化する、ウェアラブル光トポグラフィシリーズの新製品となる。

 WOT-HSは、信号処理プロセッサやセンサーなどを内蔵した、小型カプセルユニットを搭載している。同ユニットが個々に処理することで、信号ケーブルの使用数を削減し、約25%軽量化した。一方、センサー数は従来機の16個から35個に増加し、計測範囲が拡大した他、光ファイバーを使用しないため、ウェアラブル性が向上している。

 また、同ユニットに、近赤外光の受光装置としてアバランシェフォトダイオード(APD)を搭載。これにより受光感度が向上し、毛髪部位の計測を可能にした。前額部以外にも、側頭部に小型カプセルユニットを配置することで、聴覚などに関する脳活動の計測にも対応。ヘッドセットには加速度センサーを搭載し、光トポグラフィの信号データと同時に加速度データを計測・保存できる。

 さらに、光トポグラフィ方式からマルチディスタンス方式への切り替えも可能で、後者では皮膚血流に由来する生体ノイズを低減できる。従来、皮膚血流に由来する生体ノイズの抑制には、計測の手続き(段取り)を工夫する必要があったが、マルチディスタンス方式により、リアルタイム計測などの際に自由度が向上するという。

 両社では今後、頭頂部に対応した装置も開発する予定だ。

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WOT-HS 装置装着時
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小型カプセルユニット
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マルチディスタンス方式
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受光装置の追加配置

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