第2の「Palmi」誕生を支援、高精度ハードウェア量産化をマクニカとVAIOがバックアップ(1/2 ページ)
技術商社のマクニカがPC製造のVAIOと協業、ハードウェア量産化支援サービスを開始する。量産化を前提としたプロジェクトを技術と生産の両面から支援する、より“プロ”向けのサービスとなる。
マクニカは2016年2月4日、PCの開発製造を行うVAIOと協業してのハードウェア量産化支援サービスを開始すると発表した。メイカーズ向けソリューションブランド「Mpressin for MAKERS」のサービス拡張という位置付けだが、量産化を前提としたプロジェクトを技術と生産の両面から支援する、より“プロ”向けのサービスとなる。
同社はこれまでにもMpressin for MAKERSとして、各種プロトタイピングキットを提供する他、回路図やソースコードの提供、各種オンラインサポートなどを行ってきたが、VAIOとの協業により、量産を念頭に置いた(Quality、Cost、Delivery:QCDを確保した)メカ設計や品質管理などの知見についても両社にて提供していく。
量産化支援サービスの対象として想定するのは「産業用を含むIoTデバイスならびにロボティクス分野」としており、その一例として考えられるのが、IoTの要素技術と高い部品精度の双方が求められるコミュニケーションロボットだ。
マクニカはネットワーク接続やセンシングなど半導体デバイスを用いる部分についての知見を多く有しており、VAIOの安曇野工場はソニー時代からAIBOの生産拠点“AIBOの里”として知られ、現在はPC生産に加えて、ロボット「Palmi」の量産ラインを稼働させている。両社の知見を利用して量産するに適した製品の1つが、Palmiのようなコミュニケーションロボットであることは容易に想像できる。
ただ、本サービスの対象はIoTデバイスとロボティクスだけではない。
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