製造現場のIoT導入、ハードもソフトもアルゴリズムも部品化して簡単に:製造業IoT(1/3 ページ)
富士通は、現場のデジタル化を加速させるIoTのエッジデバイス群を開発。ハードやソフトやアルゴリズムをパッケージ化して“部品化”することで、選択するだけで最適なIoTソリューションを実現できることが特徴だ。
富士通は2015年1月20日、現場のデジタル化を加速させる「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE(以下、ユビキタスウェア)」を発表した。2016年1月20日から国内で販売を開始し、同年2月には欧州、3月には北米とアジアで展開を開始する。
「ユビキタスウェア」は、人を中心としたさまざまなデータを高度なセンシング技術で収集、解析・分析をし、現場で活用することを可能とするウェアラブル端末とそれを構成する技術を指す。
製造業などがIoTを活用しようとする場合、既存の業務アプリケーションとの連携などの他、センサーやデバイスの用意や、ネットワーク環境の整備、これらで得られるデータの収集や連携のためのプラットフォームの用意など、さまざまな負担がかかる。富士通のユビキタスウェアは、これらのIoT関連の導入を容易にするため、アプリケーションやハードウェア、ネットワークなどを組み合わせた一種のテンプレートを用意し、導入のためのシステム開発の負担やハードウェア開発、ネットワーク構築などの負担低減に貢献する。
富士通 執行役員常務 グローバルマーケティング部門長の阪井洋之氏は「調査によると既に日本企業の約75%がデジタル革新に向けた準備を進めているとしており、大きな課題になっていることが分かる。富士通ではデジタル革新を支えるIoTソリューションに必要な、プラットフォームからネットワーク、センサー・デバイス、各種業種・業務アプリケーションへの組み込みなどを総合的に抱えることが強みだ。顧客との共創やオープンイノベーションなどを組み合わせて取り組む」と述べている。
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