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食品安全衛生管理の記録作業を音声入力で支援するサービスを開始製造ITニュース

NECソリューションイノベータは、食品安全衛生管理の記録作業を音声入力で支援する「NEC 食品衛生記録支援サービス」の提供を開始した。手書きによる記録と比べて調理現場の負荷を大幅に軽減し、記録情報の信頼性を向上させる。

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 NECソリューションイノベータは2015年12月1日、食品安全衛生管理における記録作業を、音声入力で支援する「NEC 食品衛生記録支援サービス」の提供を開始した。ISO22000(食品安全マネジメントシステム)やHACCP(危害分析・重要管理点方式)などで必要な記録管理を効率化できるという。

 食品加工施設、給食施設、食品スーパーのバックヤードなどでは、食品安全衛生管理の徹底を図るため、食材の調理温度や提供温度、洗浄液の塩素濃度など、さまざまな情報を記録している。これまでの記録作業はペンと紙を手にした方法が一般的で、記録実施者の作業負担や記録内容の信頼性などの面から改善策を求める声が多かった。

 同サービスはこうした記録作業を、ハンズフリーの音声入力によって可能にするものだ。作業者はウェアラブル型マイクを首に掛け、専用アプリを入れたスマートフォンを身に付けて、スマートフォンからの音声による質問に答えるだけで記録作業ができる。マイクにはノイズキャンセル機能が搭載されているため、加工・調理時のさまざまな騒音の中でも、マイクを装着している作業者の声のみが認識される。手書きの記録では、加工や調理作業をいったん止めなければならず、さらに記録の前後には手袋の脱着や手洗いの手間が発生していたが、そういった調理現場の負荷が大幅に軽減することになる。

 また、音声入力したデータは、クラウドサーバ上に内容や入力日時とともに自動記録される。これによってデータの紛失や改ざんを防ぎ、記録情報の信頼性が向上。記録用紙の管理業務や保管場所も削減する。紙資料が必要な場合は、Excelデータに出力することが可能だ。

 サービス利用料は、1端末利用ライセンスで年間29万円、5端末利用で年間120万円(いずれも税別)。今後3年間で100拠点への販売を目指すとしている。

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