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学習機能でホワイトリストを自動生成、制御システムの保護を容易にSCF2015

アラクサラネットワークスはオートメーション技術の展示会「SCF(システムコントロールフェア)2015」において、セキュリティセンターと共同開発した、制御システムネットワークを簡単に外部/内部のサイバー攻撃から守ることができる「ホワイトリスト機能」を用いた自動セキュリティソリューションを展示した。

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 アラクサラネットワークスはオートメーション技術の展示会「SCF(システムコントロールフェア)2015」(12月2日〜4日、東京ビッグサイト)において、制御システムセキュリティセンター(CSSC)と共同開発した、制御システムネットワークを簡単に外部/内部のサイバー攻撃から守ることができる「ホワイトリスト機能」を用いた自動セキュリティソリューションを展示した。

 同社は制御システムネットワークなど、社会インフラを支えるネットワークをサイバー攻撃から守るために、ホワイトリストによるネットワーク保護を容易に可能とするホワイトリストの自動生成機能を、ボックス型L2スイッチ「AX2530Sシリーズ」上に実装して提供する。


アラクサラネットワークスが展示した自動セキュリティソリューション(クリックで拡大)

 制御システムネットワークはその規模やシステムの特性から、ファイアウォールの導入などネットワーク構造を全面的に変更してセキュリティ対策を行うことは困難な場合が多い。このため既存のネットワーク構造を変更せずに、LANスイッチの入れ替えのみでセキュリティ対策を実現することが望まれていた。

 このような要件を実現するためには、登録済みの限られた端末のみネットワークへのアクセス許可する、ホワイトリス型のネットワーク保護が有効だ。ネットワークを構成している各LANスイッチにホワイトリストを搭載することにより、許可されていない端末からのネットワークへのアクセスを排除することが可能となる。ホワイトリストは、通常のLANスイッチのアクセスリスト(ACL)機能を利用しても一部実現が可能だが、全てのLANスイッチにホワイトリストを設定するには膨大な作業が必要となり、さらにネットワークの変更に合わせて、その設定を維持管理するためには、大きなコストが発生する。

 同社はこうした膨大な作業を必要とするホワイトリストの設定を、ネットワークのトラフィックから自動学習して生成する機能を実現した。安全が確保されている状態で、学習機能を利用すると、各LANスイッチに自動的にホワイトリストが設定される。このホワイトリストでは、送信元、宛先アドレスに加え、L4ポート情報なども含めたフローを特定しているので、送信元アドレス詐称や正規端末の乗っ取りなどにも有効な防衛が可能となる。この機能を利用することで、ネットワーク構造の変更を行うことなく、LANスイッチの入れ替えのみで、強固なセキュリティを実現することができる。

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