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工場自律化のカギを握る“手”と“目”――アズビルが自動組み立てを実演SCF2015(1/2 ページ)

アズビルは、オートメーション技術の展示会「システムコントロールフェア(SCF)2015」(2015年12月2〜4日、東京ビッグサイト)において「計測と制御はネットワークで次のステージへ」をテーマに、自動組み立てロボットなど新たな生産現場を実現するアプリケーションを披露した。

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 アズビルは、このほど開催されたオートメーションと計測の先端技術が一堂に会する展示会「システムコントロールフェア(SCF)2015/計測展2015 TOKYO」(2015年12月2〜4日、東京ビッグサイト)に出展。「計測と制御はネットワークで次のステージへ」をテーマに、自動組み立てロボットなど新たな生産現場をリードするさまざまな先進アプリケーションを披露した。

 アズビルの出展において大きな注目を集めたのが、ブロックの組み立てを完全に自動で行う「自動組み立てロボット」である。アズビルでは前回の「SCF2013」でも組み立て自動化設備のデモを披露していたが、今回はブロックの組み立てを、モノの認知からつかんで組み立てるところまで全て自律的に行うというデモを披露し、来場者の関心を大きく集めていた。

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アズビルの「やさしい手」によるブロック組み立てロボットの実演

ポイントとなる“人の手”と“人の目”

 同ロボットは、人の手のしなやかさを再現できるデバイス「アクティブコンプライアンス」および、人の目のように視覚情報から認識や判断を行う画像処理システム「サーボビジョン」の開発により実現した。この2つの技術は、人の持つ微妙な感覚や認識能力、長年培われた技能などを「機械」に与え、機械が人と融合、協調することで生産活動などの効率化を志向する「人間・機械融合技術システム技術」の一環として位置付けており、同社が長年開発を進めてきた領域である。

 アクティブコンプライアンスは位置・加速度・電流センサーとリニアアクチュエータで構成されたデバイスだ。作業に合わせ力を最適に制御しながら素早く動作させることにより、部品を傷つけずに組み立てることができるほか、それぞれのセンサー情報から状態を推定し作業の良否判断ができる点が従来にはない特徴となっている。サーボビジョンはランダムに配置された部品の種類や位置を認識することや、出来栄えを検査することができる画像処理システムである。同社ではこれらの技術を用いて作業や環境の変化に対応する自動化システムの実現を目指している。

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