コストパフォーマンスに優れたコンパクト型CT装置:医療機器ニュース
日立メディコは、コンパクト型CT装置「Supria Grande Advance」と「Supria Advance」を発売した。Supriaシリーズの特長はそのままに、さらにコストパフォーマンスに優れたモデルとなる。
日立メディコは2015年11月24日、コンパクト型CT装置「Supria Grande Advance」と「Supria Advance」を発売した。コンパクトなスキャナガントリ、全身高精細撮影などのSupriaシリーズの特長はそのままに、さらにコストパフォーマンスに優れたモデルとなるという。
Supria Grande Advanceは、コストパフォーマンスに優れた高効率なX線高電圧装置を採用。直流電源装置に高力率コンバータを搭載することで、必要な電源設備容量を50kVAに抑えた。これによって、既存のシングルCTや4列CT装置からの更新時に、検査室の改修工事や電源工事の負担、さらにはランニングコストも低く抑えられるという。
CT検査では、精度の高い1mm未満のスライス厚で全身高速撮影ができること、被検者が高齢者の場合には、息止め時間を考慮して、胸腹部領域を10秒以内で撮影することが要求される。Supria Grande Advanceは0.625mm×64列=40mm幅の検出器を搭載しており、全身どの部位でも0.625mmの高精細スライス厚で撮影可能だ。また、日立独自の3次元画像再構成アルゴリズムCORE法により胸部320mmを4.5秒、胸腹部570mmを7.5秒の息止め時間で撮影できる。
さらに、両製品ともにコンパクトサイズで検査室スペースを有効活用できる。12m2を下回る狭いCT検査室にも設置できるよう、寝台の撮影範囲が変更可能だ。
標準構成の定価は、Supria Grande Advanceが9億7千万円、Supria Advanceが7億円。どちらもシステム構成によって価格が異なる。
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