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国際ロボット展が開幕、災害救助ロボやパワードスーツにも視線集まる(1/3 ページ)

サービスロボットや装着型ロボットなど各種ロボットの展示される「国際ロボット展」が開幕した。産業用ロボットの展示が過半数を占めるが、災害救助ロボやパワードスーツにも注目されている。

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 産業用ロボットを始め、サービスロボットや装着型ロボット、ロボット技術を応用した各種機器などが紹介される「2015 国際ロボット展」が2015年12月2日、東京ビッグサイトにて開幕した。開催期間は2015年12月2〜5日、開催時間は10時〜17時で、入場料は1000円(事前登録者ならび招待券持参者、中学生以下は無料)。

 産業用ロボットの展示ゾーンが過半数を占めるが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が災害対応ヒューマノイドロボットをトンネル災害に模した大規模なセットにて紹介するなど、各種サービスロボットの展示にも多くの来場者が詰めかけている。

JAXON
NEDOブースでの災害救助デモ。二足歩行ロボット「JAXON」がトンネル内でのバルブ開け作業を行う
NEDOブースに展示されている二足歩行ロボット
NEDOブースに展示されている二足歩行ロボット。左から「HRP-2改」「JAXON」「Hydra」

 NEDOは東日本大震災などの経験を踏まえてた災害対応ロボットの研究開発を行っており、その中には「ロボットの開発」と「災害対応ロボットの評価手法開発」が含まれる。評価手法開発の一環としてコンピュータシミュレーション上での災害対応ロボット競技会「ジャパン・バーチャル・ロボティクス・チャレンジ」を2015年10月に実施しており、今回の展示はそのシミュレーションを再現する内容となっている。

 トンネル内災害というテーマでのデモンストレーションを行うのは、「HRP-2改」「JAXON」「Hydra」という3体の二足歩行ロボット。二足歩行については開発自体が困難であるほか、悪路など環境条件によっては車輪やクローラに分があることもあるが、ひと用の工具や治具をそのまま利用できる、人間との協調作業が容易などのメリットもある。

 現在、NEDO内ではヒト型ロボット開発はロードマップ作成の状態であり、具体的な作業は行われていない。ただ、長時間駆動を可能にする電源技術やアクチュエータの技術改良は常に進んでおり、「人間型であるかどうかは別として、5〜10年内には開発した技術を利用した災害対応ロボットを実用化したいと考えている」としている。

「HRP-2改」「JAXON」「Hydra」「Hydra」 左から「HRP-2改」「JAXON」「Hydra」

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