霊園の中にある自分の墓をバーチャル再現できる 墓石CADの新製品:墓石屋さんのIT
「Usolia MICS/Gaia」はリアルタイムレンダリングで、墓石の色合い・質感、石の素材、ステンレス部品、家紋や文字を入力するだけで、墓石の完成イメージをリアルに作成できる。オプションのHMDを利用したイメージ確認も可能だ。
内田洋行ITソリューションズは2015年11月4日、墓石CADの新製品「Usolia MICS/Gaia」を同年11月から本格的に販売開始すると発表した。同製品は石材加工販売業向けの墓石デザインシステム「MICS」のオプションで、リアルタイムレンダリングにより、墓石の色合い・質感、石の素材、ステンレス部品、家紋や文字を入力するだけで、墓石の完成イメージをリアルに作成できる。所有している墓地のイメージを背景として取り込むことも可能だ。
またオプションのヘッドマウントディスプレイを使用すれば、寺院や霊園の中に自分の墓が立っている様を3Dで確認できる。墓のイメージを画像やWebコンテンツにしてメールやSNSで家族や親類などと共有する仕組みも備える。
同製品のライセンス価格はMICSの新規ユーザーは160万円(MICSのライセンス価格含む。税抜き)、既に保守加入している既存ユーザーは33万円(税抜き)。同社は発売後2年間で3億5000万円(ライセンス数で300本)の売り上げを目標とする。
同社の「Usolia」は建設や貿易、食肉などの業種に特化したソフトウェアのシリーズ。「Usolia墓石石材業トータルシステム(MICSシリーズ)」は石材加工販売業向けとして販売しており、既に約30年の実績があるという。
同社によれば、近年は「一生もの」である墓づくりに対し、高級志向や斬新なデザインが求められることが増えているという。生前の趣味やスポーツをモチーフにしたデザイン墓も人気とのことだ。親から墓を引き継いだタイミングで墓石デザインの一新を検討するケースも多いという。
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