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モノのインターネットを再考するSYSTEM DESIGN JOURNAL(4/5 ページ)

IoTがその現実性について語られるようになった2015年、その基本概念を再考する機運が高まっています。「センサー」「仮想化」「フォグ」などの観点から、IoTを再考してみましょう。

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フォグコンピューティング

 もう一歩進みましょう。これまで、クラウドで全てを計算できるIoTアプリケーションのプロビジョニング方法について議論してきました。

 ここでは、安全、帯域幅、レイテンシ、または決定論の理由からクラウドで計算できないアプリケーションについて考えます。そのようなアプリケーションは、計算およびストレージに使用する大量のローカル・リソースをセンサー(画像処理監視カメラの場合と同様に)、ハブ、またはインターネットスイッチにおいて必要とします。

 今日、そのようなリソースは、一般にハードウェアアクセラレータがサポートする軽量CPUを使用した、純粋なアプリケーション固有のハードウェアとして独自のセンサーとハブのデザインに組み込まれています。しかし、Ciscoとその他のプランナーは、Ciscoが「フォグ・コンピューティング」と呼ぶ別のアプローチを検討しています。

 データセンターの壁を通って浸透し、IoTの多様な全ての計算、ストレージ、接続リソースを取り込んで広がる仮想化を考えます。アプリケーション・オブジェクトは、クラウド、インテリジェント・ハブまたはスマート・センサー、最終的にはネットワーク・ファブリックの内側のいずれにも配置できます(図 2)。それは、性能測定基準と利用可能なリソースに基づいて自由に移動することができます。このシステムは堅牢で柔軟性があり、リソースの最適利用に向かって継続的に進みます。

図 2. データセンターの外側にあるインターネット・スイッチ、スマート・ハブ、スマート・センサーからなるフォグは、この IoT の分散ビューにおいて、それら自体がある仮想化コンピューティング・サイトとなる可能性があります
図 2. データセンターの外側にあるインターネット・スイッチ、スマート・ハブ、スマート・センサーからなるフォグは、この IoT の分散ビューにおいて、それら自体がある仮想化コンピューティング・サイトとなる可能性があります

 このビジョンに到達するには、多くのステップを踏まなければなりません。アプリケーションは、Java仮想マシンや OpenCL(Open Computing Language)プラットフォームなどのポータブルコンテナに入れなければなりません。これによって、広範な異なるハードウェア・プラットフォームのいずれかにおいて、変更せずに実行できるようになります。

 アプリケーション主導ネットワーキングの概念は、データセンターを越えて広がり、個々の接続でQoS保証をサポートできるバージョンのインターネット、さらにはノード内の計算タスクに到達しなければなりません。そして、何らかの方法でこの全てをセキュアにしなければなりません。

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