本記事は、CADを快適な環境で使ってもらうソリューション専門街「CADJapan.com」から転載しています。
もはや日本も、安定電力先進国ではありません! 日本で停電は、よほどのことが起こらない限り発生しない電源トラブルでした。しかし東日本大震災以降、電力不足による計画的な停電が実施されています。また、電力使用量の増加により急な停電の可能性も高まっています。停電の実施時期が分かっているといても、ちょっとしたミスで停電対策を忘れ、時間を掛けて作成した大切なCADデータを破損してしまったらどうしますか?
電源トラブル対策にUPSが必要なワケ
UPSとはUninterruptible(無中断)Power(電源)Supply(供給)の略称で、常に安定した電力を供給する無停電電源装置のことを意味します。万一の電源トラブルの場合には、以下のリスク回避をする必要があります。
- ワークステーション(HD)を守る
- CADデータなどの電子データを守る
- 事業継続を確保する
UPSを導入することで……
UPSを導入することで、以下のような危険から守ることができます。
- システム異常停止によるハードウェア破損を防ぐ。
- 自動シャットダウンにより、データ損失やファイル破損から防ぐ。
- システムのダウンタイムを軽減、復旧作業のコスト・手間をなくす。
突然の停電からCADデータを守る
CADデータは技術者が知識・スキルと知恵を使って製作する大変付加価値の高い企業資産といえます。CADの使用により、過去作成した図形などを繰り返し使用することで現有資産を活用し、効率的に作図が可能になります。
そんなCADデータがなくなってしまったら……?
- 会社存続の資産を失ってしまう。
- 復旧に多大なコストと時間がかかってしまう。
- 設計者のストレスも最大限に。
例)12時間かけて作成した図面100枚のデータが消失した場合
- 回復には膨大な時間と人件費が必要に!
- 時間:1200時間
- 人件費:300万円(時給2500円のオペレーター5人雇用して30時間かけた場合)
大事なCADデータを停電など突発的な電源トラブルから守るために、ワークステーションにUPSを設置しておくと安心です。
給電方式、接続機器の電気総容量、バックアップ時間などに応じてUPSの機器を選定します。なおPFC電源を搭載しているワークステーションは正弦波出力のUPSである必要があります。
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