グローバルなアライアンスネットワーク「United VARs」に加盟:製造ITニュース
NECは、SAPパートナー企業による、グローバルなアライアンスネットワーク「United VARs」への加盟を発表した。今後はパートナー企業と連携し、SAPのクラウド型ERPサービス「SAP Business ByDesign」のグローバル導入を支援するという。
NECは2015年9月15日、SAPパートナー企業による、グローバルなアライアンスネットワーク「United VARs」(VARs:Value Added Resellers)への加盟を発表した。今後同社では、United VARs加盟パートナー企業と連携し、SAPのクラウド型ERPサービス「SAP Business ByDesign」のグローバル導入を支援するという。
United VARsには、世界各国の代表的なSAPパートナー企業が加盟し、計73カ国以上の5500社以上にSAP関連ソリューションを提供している。パートナー企業は、SAP製品を活用したシステムを自社の顧客が導入する際、各地域のパートナー企業と連携してプロジェクトを推進。これにより、各地域の法制度・商習慣を熟知したSAPコンサルタントによる、効率的なサービスの提供を可能にした。
今回NECでは、アジア地域におけるSAP Business ByDesignの戦略ビジネスパートナーとして、United VARsに加盟。日本を含むアジアの企業が、欧州・米州などに同サービスを導入する際、各地域のUnited VARs加盟パートナー企業と連携したサービスを提供する。
また、NECは、2014年にSAPとSAP Business ByDesignビジネスで協業契約を締結している。同契約により、同サービスを未出荷のシンガポールやマレーシアなどの東南アジア地域に対し、各国の法制度・商習慣に対応した「NEC Global Localization Package for SAP Business ByDesign」を提供している。今回の加盟を機に、今後はSAP Business ByDesignをグローバルに拡販し、今後3年間で300拠点への販売を目指すとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- NECは、どうやって「在庫が山積みなのに売り場は欠品」状態から脱却したのか
「なぜこんなに在庫が残っているのに欠品が起こるのか」。NECでは1990年代まで、需給ギャップに円滑に対応できず、サプライチェーンの各所で在庫の山が発生していた。その状況から脱却できたのは2000年から取り組みを本格化させた生産革新の成果だ。その革新の最前線でもあるNECインフロンティア東北を訪ねた。 - 半導体メーカーだからできるSIソリューションを
組み込み業界で“縁の下の力持ち”的な存在である半導体メーカー。NECエレクトロニクスは、その領域を超え、顧客へのトータルソリューションに力を入れる。「売り込むのはデバイスではない。それは後から付いてくる」。逆転の発想で取り組むソリューション事業とは? - 鶴岡工場の閉鎖を決定したルネサス作田会長、「まだ人・モノが多い」
ルネサス エレクトロニクスの会長兼CEOに就任した作田久男は、「まだ人・モノが多い。大げさに言うと、(ルネサス テクノロジとNECエレクトロニクスの)トータルの売上高が1兆8000億円だったころと比べて、今の売上高レベルで考えれば3分の1くらいまでに減らさなければならない」と述べた。 - NECが「5V級」リチウム電池を開発、容量30%増
リチウムイオン二次電池に求められているのは、大容量と軽量化だ。NECは電池の正極材料と電解液を工夫することで、大容量で軽い電池の開発に成功した。実現のカギはニッケルとフッ化物だ。 - 何を手掛かりにビジネスを考えるべきか?
「成熟期」を迎えた組み込み業界は、今後どのようにしてビジネスを検討すべきか? 身近な例からそのヒントを探る