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“モノの指紋”でニセモノを判定できる技術が登場画像認識(1/2 ページ)

NECは、工業製品・部品の表面に自然発生する微細な紋様(物体指紋)をもとに個体を識別し、真贋(しんがん)判定が可能な「物体指紋認証技術」を強化。従来の金属だけでなくプラスチックや塗装物などの判定が可能となった。偽装品排除やトレーサビリティ確保に貢献することが期待されている。

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 NECは2015年9月24日、工業製品・部品の表面に自然発生する微細な紋様(物体指紋)をもとに個体を識別し、真贋判定が可能な「物体指紋認証技術」の強化に成功し、さまざまな材質の認証が可能になったことを発表した。

 「物体指紋」とは、金属やプラスチック製品/部品を製造する際に自然発生する、微細で固有な紋様を指す。工業品であってもそれぞれが別個の紋様を持つため、生物の指紋と同様に、個々の認証に活用することが可能だ。物体指紋認証技術とは、この物体指紋をカメラにより撮影し認証を行う技術である(図1)。

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図1 物体指紋の例(クリックで拡大)出典:NEC

 同社は2014年11月に金属における「物体指紋認証技術」の開発を発表している※)。物体指紋をあらかじめカメラで撮影して3D画像データとして登録しておき、確認時にこのデータと新たに撮影したデータを照合することで正誤や真贋を判別するシステムだ。指紋照合も、物体指紋をデータベースに登録するために行う事前の撮影も、スマートフォンなどに内蔵されたカメラで行える。照合作業についてはNECのクラウド上で行うが、この認証・照合アルゴリズムなどがNECの独自技術だといえる(図2)。

※)関連記事:NECがスマホで“モノの指紋”を見分ける技術を開発

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図2 物体指紋認証技術の概要(クリックで拡大)出典:NEC

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