タブレットから出力経過を確認できるWi-Fi対応3Dプリンタ:3Dプリンタニュース
XYZプリンティングジャパンは、熱溶解積層式のパーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズの新製品「ダヴィンチ 1.1 Plus」の販売開始を発表した。
台湾New Kinpo Group傘下のXYZprintingの日本法人であるXYZプリンティングジャパンは2015年9月3日、熱溶解積層式のパーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズの新製品「ダヴィンチ 1.1 Plus」の販売開始を発表した。販売価格(税込)は11万9800円で、同社WebサイトおよびECサイトから購入可能だという。
ダヴィンチ 1.1 Plusの本体サイズや3Dプリント性能は、基本的に「ダヴィンチ 1.0A」と同じだが、機能や使い勝手の面で幾つかのアップグレードが図られている。
まず、ユーザーインタフェース(UI)の変更だ。従来のダヴィンチシリーズは、本体前面にモノクロ液晶と物理ボタンが配置されていたが、ダヴィンチ 1.1 Plusでは、Android OSをベースとしたタッチ操作用カラー液晶パネル(5インチ)を搭載する。さらに、無線LAN接続にも対応。本体の液晶パネルから「XYZギャラリー」にアクセスして3Dデータをダウンロードし、そのままPCを介さずに出力することができる(USBメモリに保存された3Dデータの直接印刷にも対応)。
本体内部には、造形エリアを映し出すカメラを搭載。専用アプリ「XYZprinting App」を介して、造形中の様子をタブレット端末などの画面で確認できる他、停止、再開といった遠隔操作にも対応する。
なお、ダヴィンチ 1.1 Plusは、同年5月に開催された「第6回 教育ITソリューションEXPO」で参考展示されていた。その際は、「他のダヴィンチシリーズとは異なり、一般販売は行わず、主に国内の教育機関向けに販売を行う」(同社)としていた(関連記事:国内未発表モデル「ダヴィンチ 1.1 Plus」は、無線LAN対応でカメラも搭載!!)。
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